SCOをめぐる「もう1つの訴訟」が和解

SCOの取締役会長は自分を解雇したCanopyを提訴していたが和解した。

» 2005年03月15日 09時18分 公開
[IDG Japan]
IDG

 SCO Groupの取締役会長であるラルフ・ヤロー氏は、古巣のベンチャー企業であるCanopy Groupと和解に達した。

 ヤロー氏はCanopyの社長兼CEOだったが、2004年12月に解雇された後、当時の幹部2人とともにCanopyを提訴し、1億ドルと前職への復帰を求めていた。

 Canopyの新執行部はヤロー氏、SCOのディレクターでCanopyの前最高財務責任者であるダーシー・モット氏、前Canopy顧問のブレント・クリステンセン氏が2000万ドル以上の報酬を同社から不当に取得したとして反訴していた。

 両者は3月11日に和解に達し、ヤロー氏はSCOの550万株近くを取得し、同社の最大株主となった。Canopyの元幹部である3人はCanopyと財務およびその他の関係を完全に絶つことと、その代わりに現金(金額は非公開)を受け取ることで決着した。

 SCOの社長兼CEOであるダール・マクブライド氏はCanopyとの問題が決着したことに満足しており、「SCOの最大株主として、われわれはラフル・ヤロー氏が引き続きリーダーシップを持ち、SCOの取締役会会長として導いてくれることを希望している」と述べている。

 SCOはNASDAQ証券取引所の上場廃止危機に直面しており、IBMとの訴訟も続いている

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ