ビデオ編集システムのAvidがライバルのPinnacleを買収した。コンシューマー向けビデオ事業の獲得が狙い。
オーディオビデオ編集システムメーカーであるAvid Technologyは3月21日、ライバル企業のPinnacle Systemsを4億6200万ドルで買収すると発表した。2005年第2または3四半期には買収が完了する予定。
買収により、Pinnacleのプロフェッショナル製品であるMediaStream、DekoはAvidのローエンド放送プロダクションシステムの強化に役立ち、Avidは1000万本以上を売り上げているPinnacleのコンシューマー製品をベースに、コンシューマー事業部を新設するという。
Pinnacleは2004年12月、音楽制作ソフトCubaseの開発会社である子会社のSteinberg Media Technologiesをヤマハに売却している。
Avidのデビッド・クロールCEOは、2004年のM-Audio買収でコンシューマー向けオーディオ事業を獲得したのと同様に、Pinnacleの買収によりコンシューマー向けビデオ事業を獲得し、次世代のビデオ編集に着手すると述べている。
両社の取締役会は買収契約に合意しており、Avidは年次株主総会で、Pinnacleは特別総会で、買収提案の採択を求める。株主総会の日付は規制当局への書類提出完了後となる。
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