ネット攻撃情報交換のための国際団体結成

米CiscoやNTTコミュニケーションズなど、各国の大手通信企業やISPが参加するネット攻撃情報交換のための国際団体が結成された。

» 2005年03月29日 09時10分 公開
[ITmedia]

 各国の大手通信企業やインターネットサービスプロバイダー(ISP)が参加して3月28日、ネットワーク攻撃に関する情報交換のための国際団体「Fingerprint Sharing Alliance」が結成された。

 この団体はネットワークセキュリティ企業Arbor Networksの主導で結成され、参加企業は中国のAsia Netcom、英British Telecom、米Cisco Systems、米EarthLink、米Internet2、米MCI、NTTコミュニケーションズ、米ペンシルベニア大学など。Arborが各国の大手通信企業に提供している「Peakflow SP」プラットフォームを強化、攻撃の特徴に関する情報を自動的に交換できるようにした。

 発表資料ではComputer Economicsがまとめた統計として、ネットワーク型サービスに対する攻撃の被害額は2003年の132億ドルから、2005年には総額175億ドルに増加が見込まれていると指摘。こうした状況に対処して同組織では、ネット攻撃に関する情報をリアルタイムで交換し、発信元に近い場所で攻撃を食い止めることを目指す。

 ネットワークの境界も国境も越えたネット攻撃やインフラ攻撃に対抗する上で、国際的な組織の結成は重要な第一歩になるとArborは説明している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ