MSが「おとりHotmail」でお手柄――フロリダ州検察、スパム業者を初提訴

フロリダ州の検察当局はスパム対策法に違反した業者を同州としては初めて提訴した。スパム摘発に当たってはMicrosoftがHotmailのおとりアカウントを使って捜査に協力した。

» 2005年04月05日 08時49分 公開
[ITmedia]

 米フロリダ州の検察当局は4月4日、大量の違法電子メールを送信していた人物2人を、州のスパム対策法に基づき初提訴したと発表した。

 同州検事総長事務所の発表によれば、訴えられたのは現在タンパ在住のスコット・フィラリー(25)、ドナルド・タウンゼント(34)の両被告で、違法電子メール6万5000通以上の送信に関与したとされる。こうしたメールでは、薬品やタバコの不法販売や、著作物の違法ダウンロード販売を行うサイトにユーザーを誘導していた。

 州のスパム対策法ではメール1通当たり最大500ドルの罰金を定めており、2人には総額2400万ドルの罰金が言い渡される可能性がある。

 スパム摘発に当たってはMicrosoftがMSN Hotmailのおとりアカウントを通じて6万5000通あまりの違法メールを受信し、検察当局に提出。このメールを調べたところ、詐欺サイト多数の運営にかかわっていた2人が浮上した。

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