暗黙知と形式知を共有――ドリコムとオーシャンブリッジがblogで提携

ドリコムとオーシャンブリッジはblogと文書共有システムを連携した、企業内における情報共有の仕組みの提供で業務提携すると発表した。

» 2005年04月07日 14時42分 公開
[ITmedia]

 blogソリューションの開発提供を行うドリコムと、海外製ソフトウェアをベースとした事業開発を行うオーシャンブリッジは4月5日に、blogと文書共有システムを連携した、企業内における情報共有の仕組みの提供で業務提携すると発表した。

 両社は、ドリコムの社内blog「ドリコムblogオフィス」と、オーシャンブリッジの文書共有システム「Net-It Central」のクロスセルを行う。同時に、両システムを連携した包括的なナレッジマネジメントをソリューションとして共同開発していくとしている。

 業務提携の背景には、ナレッジマネジメントにおいて、業務マニュアルや営業提案書といった文書化されている「形式知」だけでなく、日々の業務において気づいたこと、アイデアといった「暗黙知」も共有したいというニーズが高まっていることがある。

 これまでドリコムは、社内blogがユーザーの備忘録として利用されること、アーカイブ性があること、コミュニケーションのベースになるといった特性に注目し、「ドリコムblogオフィス」を提供してきた。社員や各部門が日常的に情報を発信し、暗黙知を共有するための取り組みだ。

 一方、文書共有システムによる形式知の共有を進めてきたオーシャンブリッジの考え方は、社員が日々作成する文書を、社内外で手軽に共有し、だれでも必要なときに検索できるようにすることにより、従来は、社内で散在して使われなかった形式知を有効活用することにある。

 オーシャンブリッジが提供する「Net-It Central」は、さまざまな文書をファイルサーバの要領で共有し、インターネットから検索、Webブラウザ上で閲覧できる文書共有システムだ。大手企業を中心に400社以上に導入されているという。

 両社は、今回の業務提携により、ドリコムblogオフィスによる社員およびグループ間の気づきやノウハウ情報といった暗黙知の共有と、Net-It Centralによる各種文書などの形式知の共有を同時に行うことで、暗黙知と形式知の両方を効率的に蓄積し、有効活用できる仕組みを導入企業に提供する考えだ。

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