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» 2005年05月12日 23時38分 公開

真剣に将来を考えるLenovo (1/2)

IBMのPC事業部の買収を完了したLenovo。いよいよその戦略の真価が問われ始めようとしている。

[John G. Spooner,eWEEK]
eWEEK

 先週、IBMのPC事業部の買収を完了したLenovo Groupは、新しい製品ラインの確立および全世界に向けたマーケティング戦略の確立に向けて動き始めた。

 Lenovoは今も市場調査を続ける一方で、同社の計画の多くについて最終的な検討を行っている段階だが、1つだけ確実なことがある。それは、IBMという肩書きが消えた後も長い間、「ThinkPad」という名前がLenovoのノートPCのトップカバー上の一等地を確保するということだ。デスクトップPCブランドの「ThinkCentre」についても同様だ。

 同社幹部の言う「新生Lenovo」は、そのお披露目計画の一環として、同社の最有力ブランドを推進する考えだ。その1つが、コンピュータ業界で最も有名なブランド名の1つであるThinkPadである。

 これは、IBMのPC事業部の買収の成果の活用を狙った極めて単純明快なアプローチだ。しかし同時に、新生Lenovoが直面する大きなチャレンジを浮き彫りにするものでもある。

ThinkPadとLenovo、2つの名前は?

 Lenovoは今後も当分の間、自社製品にIBMの名前を使用する予定だが、それができるのは最長で5年間である。つまり同社は、ThinkPadとThinkCentreというブランドを強化する一方で、既存の顧客やパートナーの離反を招いたり将来の潜在的顧客を手放したりすることなく、Lenovoという名前と新製品を推進する必要があるのだ。

 Lenovoの上級副社長兼最高マーケティング責任者を務めるディーパック・アドバーニ氏は、「現時点ではっきりしていることが幾つかある。1つは、ThinkPadの認知度が非常に高いということだ。われわれが着手した最初の取り組みの1つは、ThinkPadとThinkCentreの製品ブランドを強化することだ」と話している。

 「ThinkPadは皆が話題にしているブランドだ。ThinkPadがLenovoで生産されることは間違いない。iPodがAppleで生産されているのと同じだ。人々はAppleのiPodを欲しがっているのではない。彼らが欲しいのはiPodなのだ」(同氏)

 つまり「IBM ThinkPad」という名前はやがて、単に「ThinkPad」になり、「IBM ThinkCentre」という名前は「ThinkCentre」になるが、同社はその間に新製品を投入しつつ、新市場への参入を目指すわけである。

 やがて、LenovoはThinkPadのメーカーとして知られるようになるだろう。しかし最近、Lenovoの説明会に参加したアナリストによると、IBMの大口顧客にとっては、それ以外には変化がなさそうだという。

 Gartner Groupのアナリスト、レスリー・フィアリング氏は、「ThinkPadおよびThinkCentre製品ラインは今後も変わらない。唯一、変わる可能性があるとすれば、価格がずっと安くなることだろう」と話す。

 多少なりとも影響力を増すとともに、IBMの間接費をそぎ落としたLenovoは、成長戦略の一環として、よりアグレッシブな価格を打ち出すことができるはずだ。

 フィアリング氏によると、同社はアナリスト向け説明会の中で、2010年までに世界の2大コンピュータメーカーの1社になるのが目標だと語ったという。

 「彼らは本気でそう考えている」(同氏)

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