米国立標準技術研究所、メッセージ認証技術のCMACを勧告

日本の黒沢馨氏と岩田哲氏が提案したメッセージ認証コードCMACが米国立標準技術研究所に採用された。事実上、情報通信の世界標準となる。

» 2005年05月20日 08時23分 公開
[ITmedia]

 米国立標準技術研究所(NIST)のコンピュータセキュリティ部門は5月18日、メッセージ認証技術CMAC(cipher-based message authentication code)に関する正式勧告を発表した。

 NISTの勧告書によれば、CMACは日本の黒沢馨氏と岩田哲氏が提案したブロック暗号ベースのメッセージ認証コード(MAC)アルゴリズム。メッセージの信憑性確認と、バイナリデータが信頼できるものであることを保証するのに利用できる。

 エラー検出コードなどではデータが偶発的に変更されてしまった場合しか検出できないのに対し、CMACはデータの意図的な改竄や不正な改竄も検出でき、データの信憑性をより強力に保証できる。

 NISTでは、米政府機関の情報セキュリティを確保するための標準・ガイドライン策定や勧告を行っている。

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