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» 2005年05月23日 00時00分 公開

Pep BoysによるSOA導入:事例に見るSOA構築時の考慮点 (1/3)

IBM Software World 2005で、SOAに基づくシステムを構築する際に考慮すべき点について、日本IBMの蓮見氏が米国の自動車パーツ用品販売のPep Boysの事例をもとに解説した。

[梅田正隆,ITmedia]

 SOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づいてシステムを構築するとき、インテグレーション層に必要な機能、サービスを識別すめための手法、既存のアプリケーションのサービス化、データモデルの選定など、考慮すべき点は数多い。日本IBMのアドバンスド・テクニカル・サポート、ICP-アドバイザリー ITアーキテクトの蓮見 竜太氏が、Pep Boys社の事例をもとに重要ポイントをピックアップした。

「SOAに基づくソリューションは、すでに実際の案件で実現されている」と強調した蓮見氏。

 フィラデルフィア州ペンシルバニアに本拠を置くPep Boys(http://www.pepboys.com/)は、全米に販売店約600店舗と整備サービス・ベイ約6000を持ち、年間約20億ドルを売り上げる自動車パーツ用品販売の大手だ。同社では、店舗数(1000店舗へ)とサービス・ベイ(2万2000ベイへ)の拡大するにあたり、SOAに基づいたシステムへの刷新に踏み切った。

Pep Boysのビジネス

 同社はビジネス戦略として、店舗における顧客体験の向上、サービス・ベイにおける顧客満足度の向上などを掲げており、ビジネス戦略に対応するソリューションの指針としては、近隣店舗、倉庫、ビジネス・パートナーとの連携を実現する取引ネットワークの導入、受注システムの改善、購買および返品履歴を活用することによる在庫縮小などを挙げた。これらのソリューションを実現するために、同社はSOAの考え方を採用した。

 SOAは、ビジネス面とIT面の双方のニーズを満たす特性を持つ。SOAの特性としては、柔軟性、再利用性、拡張性あるいは統合性、センス&レスポンドなどが挙げられる。

 たとえば、柔軟性については、サービス・コンポーネント単位での組み立て、組み換えが可能となるため、市場変化への即時対応や、開発期間の短縮とコスト削減につなげられる。再利用性については、業務ごとに開発運用している類似のアプリケーションを集約し、最適化できるため、TCOの削減はもとより運用・管理コストの削減に寄与する。

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