HP、最後のPA-RISCプロセッサを準備

最後のPA-RISCプロセッサ「PA-8900」は、HP 9000サーバラインの最後のプロセッサアップグレードとなる。(IDG)

» 2005年05月25日 18時51分 公開
[IDG Japan]
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 米Hewlett-Packard(HP)はUNIXサーバのHP 9000ラインの最後のプロセッサアップグレードを間もなく出荷開始する。この新しいプロセッサ「PA-8900」は5月31日にコペンハーゲンで開かれるプレスイベントで発表される見込みだ。

 HPのWebサイトによると、PA-8900は旧モデルのPA-8800と比べて2次キャッシュが大きく拡大され、クロックスピードがわずかに向上している。いずれのプロセッサも、デュアルコアを搭載している。

 PA-8900は、1980年代広範からHPのUNIXシステムに搭載されてきたPA-RISCプロセッサラインの最後のモデルとなる。同社はこれらプロセッサを搭載したHP 9000サーバを2011年までサポートすると明言しているが、IntelのItanium 2を支持する戦略の一貫として、PA-RISCプロセッサの開発は終了した。

 PA-8900は800MHz、1GHz、1.1GHzのバージョンが提供され、64Mバイトのオンチップキャッシュが搭載される。PA-8800は、クロックスピードは最高で1.0GHz、キャッシュは32Mバイトだった。

 PA-8900はデュアルプロセッサのrp3410から128プロセッサのSuperdomeまで、HP 9000サーバ全モデルで利用でき、価格は旧モデルと同じ。

 PA-8900はHP 9000の最後のプロセッサアップグレードだが、これが最後の革新ではない。HPは「Arches」のコードネームで呼ばれる新しいチップセットをHP 9000のハイエンドモデル向けに準備している。Archesは2006年第1四半期に出荷開始される見通しで、帯域はHPの現行製品の3〜4倍になるという。

 またこの年に同社は、HP 9000およびIntegrityサーバ向けUNIXのメジャーリリース「HP-UX 11i v3」を発売する。

 HPは来週の発表の詳細に関するコメントを避けたが、HP 9000とNonStop製品ラインの強化版を発表する計画があることは認めた。

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