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» 2005年05月25日 19時24分 公開

WAN経由のファイルサーバ統合が現実的に EMCジャパンとシスコが協業

EMCジャパンとシスコシステムズは、共同で「ファイル・サーバ統合ソリューション」を提供すると発表した。

[堀哲也,ITmedia]

 ブランチオフィスなどで分散したファイルサーバをセンター統合――EMCジャパンとシスコシステムズは5月25日、共同で「ファイル・サーバ統合ソリューション」を提供すると発表した。EMCのハイエンドNASシステムとシスコが6月に発売するアプライアンスを組み合わせ、WAN経由でのファイルサーバの統合を推進する。

ファイル・サーバ統合ソリューション ファイル・サーバ統合ソリューション

 ファイル・サーバ統合ソリューションでは、ブランチオフィスに設置されたファイルサーバの代わりに、ファイルアクセスプロトコル特有のプロトコルオーバーヘッドを削減する「Cisco File Engine」を設置。リモート環境からデータセンターに設置したEMCのハイエンドNASシステムへ、LAN並みのファイルアクセス性能を確保しながら統合していくというもの。「本社のLANと同じようなファイル共有環境をリモートでも実現するものだ」と、シスコシの大木聡マーケティングディレクターは話す。

 Cisco File Engineは、CIFS/NFSといったファイルアクセスプロトコルの遅延削減に特化したアプライアンス。「ファイルシステムプロトコルは、もともと高速なイーサネット環境を前提にしたもの。WANで使用するには十分な帯域があっても問題が出てくる。プロトコルオーバーヘッドが大きいため遅延の影響を受けやすい」(同氏)。WAFS(Wide Area File Services)技術でオーバーヘッドを減らし遅延を削減しつつキャッシュ技術を使って、WAN経由のファイルアクセスを最適化する。

 EMCジャパンでは同時に、大規模環境でのファイルサーバ統合に向いたハイエンドNASゲートウィ製品「Celerra NSXシリーズ」を投入した。

 ブレード型のファイルサーバノード「X-Blade60」(最小4台、最大8台)と、冗長構成のコントロールセンターボックス、UPS(無停電電源装置)2台を搭載した製品で、ファイバチャネル(FC)でSymetrixやCLARiXなどを接続して、最大実行容量112Tバイトまでサポートする。また、仮想ファイルシステムなどの管理機能を備えた。価格は最小構成で3500万円から。

 EMCジャパンのマーケティング本部長の西澤伸樹氏は、「個人情報保護法の施行により、情報セキュリティの面からも分散してきたファイルサーバを統合しようする流れがホットになってきた」と、個人情報保護法特需がストレージ業界にも飛び火している点を強調した。

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