障害回復まで1秒未満、ノーテルの新スイッチモジュール

ノーテルネットワークスは、企業コアネットワーク向けレイヤ3スイッチの新モジュールを発表した。「Nortel Ethernet Routing Switch 8600」用モジュールで、スイッチのクラスター化や高速な障害回復を可能にした。

» 2005年06月01日 20時55分 公開
[堀哲也,ITmedia]

 ノーテルネットワークスは6月1日、企業コアネットワーク向けレイヤ3スイッチモジュール「Nortel Ethernet Routing Switch 8600R」を発表した。「PassPort 8600」の名で知られていたスイッチシャーシ「Nortel Ethernet Routing Switch 8600」に搭載するモジュールで、スイッチのクラスター化や高速な障害回復を可能にした。

 インタフェースの異なる3モデルを用意しているが、特徴となるのは、同社が「Resilient Terabit Cluster」と呼ぶ、複数スイッチをまとめて1つのクラスターを構成できる機能。最大4台のスイッチをまとめることで、2Tbpsのスイッチファブリック処理容量まで拡張できる。ノーテルが開発した独自の筐体冗長機能「SMLT」を強化させたレイヤ3レベルの「R-SMLT」を利用して接続することで、コアスイッチを接続しているすべてのポートをアクティブな状態にでき、複数スイッチを1台のスイッチのように動作させることができる。

サンジーブ・グプタ氏 「サンノゼ市役所では5年間のTCOや信頼性からシスコなどのライバルを抑え、採用された」と話した米Nortelのグプタ氏

 またR-SMLTにより、障害回復の時間は最小1秒未満にまで抑えることが可能になるともいう。米Nortel Networksのイーサネット・スイッチング部門のディレクター、サンジーブ・グプタ氏は、「スパニングツリープロトコルの場合、障害回復まで10〜30秒、ラピッドスパニングツリーでも5〜15秒かかる。これでは音声やマルチメディアアプリケーションを利用するには辛いものがある」と話し、ノーテルのスイッチの強みを強調した。

 そのほか、新モジュールでは、フィルタ機能によるアクセスコントロール機能の強化やQoS拡張なども行われている。第4四半期には、IPv6フェーズ2のロゴ認定を受けた「Routing Switch Software v4.1」ソフトウェアの出荷も控える。

 グプタ氏によると、「LANの多くは1999年に構築されたものが多く、すでに償却が進みリフレッシュの時期にさしかかっている」という。既にデスクトップPCにはギガビットイーサネットのNICが搭載されていることからも、エッジでのギガビットの需要は高まってきている。また、音声や画像といったマルチメディアアプリケーションもLANを流れるようになっていることからも、これを考慮していなかったころのネットワークからの移行に拍車がかかると見ている。

 新モジュールの価格は、3ポート10G LAN PHY対応の「8683XLR」が719万9000円、30ポートSFP GBICの「8630GBR」が503万9000円、48ポート10/100/1000BASE-Tの「8648GTR」が359万9000円となっている。6月以降に出荷する。

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