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» 2005年06月10日 09時55分 公開

ベンダーやSIPを問わない「VoIP相互接続」に向けた取り組みに前進

IP Communicationパビリオンでは、複数のVoIP機器ベンダーや通信事業者による相互接続デモや検証試験の結果などが紹介されている。

[高橋睦美,ITmedia]

 Interoperability(相互接続性)という言葉から取られた「Interop」という名前を体現している展示の1つが、「IP Communicationパビリオン」だ。ここでは、複数のVoIP機器ベンダーや通信事業者による相互接続デモや検証試験の結果などが紹介されている。

 VoIP/SIP相互接続検証タスクフォースでは、今年4月に、SIPを用いた相互接続検証試験を実施した。試験には、NTTグループやKDDI、日本テレコム(Yahoo! BB)、フュージョンコミュニケーションズといった国内の主要な通信事業者が参加し、「マルチベンダー、マルチISPで接続試験を行った」という。つまり、異なるISPを利用しているオフィスや自宅どうしを問題なく接続できることを実証した。

 この結果、SIP実装上のあいまいな部分を洗い出し、機器やサービスが相互に歩み寄るためのポイントが見えてきたほか、「SIPベースのVoIP通話は、セカンドラインの電話としては十分なことが証明できた」とタスクフォースでは説明。今後は緊急通報のほか転送、NAT越えといった細かな部分の検討を進めていく方針という。

 またVoIP推進協議会では、企業LAN環境で求められるより高度な機能/サービスも含めた相互接続試験の結果を紹介した。

 同協議会の相互接続ワーキンググループでは、今年、4回に分けてVoIP機器の相互接続試験を実施。NECや富士通、シスコシステムズや岩崎通信機といったベンダー15社が参加した。

 既に「接続」の部分ではほぼ問題ないレベルにまで達している。今回の試験でも、基本通については成功率96%、発番号表示にいたっては100%の成功率を達成した。

 問題は保留/転送やFAX、SIPサーバを介しての相互接続といった部分だ。だがこれも大幅に改善されており、2004年の試験では30%台にとどまった保留/保留応答の成功率は96%に、保留転送は75%の成功率に改善された。また、異なるベンダー製のSIPサーバに接続されたVoIP機器同士の通話についても82%を達成している。

 同協議会では引き続き相互接続試験を実施していくほか、VoIP/SIP相互接続検証タスクフォースなどと連携しつつVoIPの普及を図っていきたいとしている。

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