6月18日午後。東京・品川に、アリエナイザーの怪人ケバキーアが降り立った。目的はインターネットにウイルスをばら撒いて混乱を巻き起こすことだ……。
6月18日午後。東京・品川のイオン品川シーサイド店に、アリエナイザーの怪人、ケバキーア(大きなお友達は逆に読んでみよう)が降り立った。
「実はわれわれアリエナイザーはデカレンジャーにデリートされたと見せかけ、ひそかにインターネットに逃れていたのだ」「ウェーッ」(注:ドロイド)
「そして今、ウイルスを不正にばらまき、システムをダウンさせようとしている。これでインターネットはすべて我々のものだ。ふはははははっ」「ウェーッ」――今やインターネットの安全は風前の灯なのだ。
「どうした。まだ侵入できないのか?」
「ははっ。ウイルスが侵入するには時間がかかります。しかしセキュリティを突破してホストに侵入し、特製ウイルスを注入してデカレンジャーのシステムをダウンさせれば――」「われわれの勝利だ。ふははっ。ふははははははー」
くそっ、このままではIT戦士でさえ歯が立たないぜ。どうする? そこにすっくと現れた影は――デカレンジャー!
「何いっ! システムへのハッキングが成功したはずでは……」
「わたしたち、ちゃーんとウイルス対策ソフトを入れてるもんね♪」「スペシャルファイアウォールも導入しているぜ!」「お前らが破ったのはダミーのセキュリティさっ」
「ぬうぅ、おーのーれぇぇぇぇ」(ちゅどーん)
そう。ウイルス対策ソフトを導入し、ファイアウォールを運用していれば――本当は他にもいくつか重要なポイントはあるけれど――少なくともアリエナイザーなんかにやられはしないぜ! みんな、ちゃんと勉強して正しいインターネットの使い方を身につけるんだ。デカレンジャーとの約束だ!
実はこれ、6月18日よりスタートした「インターネット安全運動」の一環として行われた親子連れ向けのイベント「親子で楽しくインターネット安全体験イベント」の1つ、アトラクションステージの内容だ。この日のために特別に練られたストーリーを通じて、情報セキュリティについて意識してもらうきっかけを作ることが目的だ。
会場には他に、「PCの安全を守るにはいつも最新の状態に保つべきである。○か×か」といった質問に正しく答えると出口までたどりつける迷路やクイズラリーが設置された(実際にはパネルに目もくれずに走り抜ける子供も多かったが……)。参加者には家庭ユーザー向けに編集された、セキュリティに関する小冊子が配布されていた。
実際のところ、子供はデカレンジャーへ声援を送ることに熱狂していて、セキュリティ対策の重要性が記憶に残ったかというと疑問が残る。が、今回のイベントを通して、セキュリティそのもののの認知度を上げ、親子で話し合ってもらうためのきっかけにしてもらえればとマイクロソフト。インターネット安全運動の期間中、他にもいろいろな取り組みを通じてセキュリティの重要性を訴えていきたいとしている。
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