トレンドマイクロ、IBM大和事業所内にパターンファイルのテストセンター設立

トレンドマイクロは、同社のウイルス対策製品およびウイルスパターンファイルの検証/品質管理を目的に、日本IBM大和事業所内に「トレンドマイクロ テストセンター」を設立した。

» 2005年06月20日 20時44分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは6月20日、同社のウイルス対策製品およびウイルスパターンファイルの検証/品質管理を目的に、日本IBMとの合意の下、IBM大和事業所内に「トレンドマイクロ テストセンター」を設立した。

 トレンドマイクロでは今年4月、ウイルスパターンファイルの不具合により多くのPCの動作に不具合が生じるというトラブルを引き起こしていた。同社ではこの事件を踏まえ、ダブルチェックの徹底やテスト項目の拡大といった再発防止策に取り組むことを明らかにしている。

 トレンドマイクロ テストセンターはその一環として開設されたもの。トレンドマイクロ内部でのテストプロセス改善に加え、日本IBM製品評価センターによる品質確認を行ってテストを二重化することにより、パターンファイルの品質を高めることが目的だ。

 センターには、品質管理リーダー1名とエンジニア14名が配置され、30台程度の機材を用いてトレンドマイクロ製品およびパターンファイルの動作確認を行う。ここでパターンファイルに問題がないことが確認されたうえではじめて、顧客に配信される仕組みだ。

 当初はウイルスパターンファイルのみを対象とするが、順次ネットワークウイルスパターンファイルやスパイウェア/スパムメールの判定ルール、脆弱性診断用パターンファイルなどにもテストを拡大していく計画。将来的には、組み込み機器向け製品の開発における協業や、IBMのRational製品を利用したパフォーマンス改善評価の自動化などに取り組んでいくことも検討している。

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