先端技術でビジネスの解決策を――アクセンチュアの新たな取り組み

» 2005年06月22日 01時27分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

 アクセンチュアは先週、記者向けのブリーフィングを行い、「テクノロジー・コンサルティング」を新たな重点分野として、ビジネスの柱に据えることを明らかにした。 同社は、システム開発における「業務」と「システム」の間にある分野にフォーカスし、テクノロジーがいかにビジネスにインパクトを与えるのかを考えていく。

 同社は2004年に世界の主要企業のCIOに調査を行い、成功のカギとして5つのIT投資の在り方が分かったという。その5つを、システム基盤(infrastructure)、情報(information)、情報連携(integration)、工業化(industrialization)、情報技術革新(innovation)という「5つのi」として紹介している。

 具体的に紹介されたテクノロジーの1つが、RFIDを中心とする「センサー技術」や通信技術。それらをベースに実現されるような、モノ自身が認識、推論、通信、行動する世界を「リアリティ・オンライン」と呼ぶ。来日した米Accentureのテクノロジーラボラトリ統括ディレクター、スコット・ローズ氏は、「リアリティ・オンラインの世界では、現実世界の変化に対するシステムの応答時間がゼロに近づき、あらゆる物事が物理的にもシステム的にも最適化される」と話す。

 具体的には、たとえば、車のブレーキシステムやタイヤ、エアバッグなどにICタグを添付することによって、タイヤの磨耗状況を常に把握し、適切な時期に交換できるようになる。それによって、安全性を確実に維持することができるわけだ。

 また、米P&GがRFIDを在庫管理に活用することで、20億ドルものコスト効果を得ていることも紹介している。また、ロンドンのダウンタウンには300以上の監視カメラが設置されており、IRAの動きやテロ活動の警戒しているという。

 この日は、同ラボラトリーが研究している最新のプロトタイプ技術も紹介された。その1つが「オンライン・ヘルスケア」だ。

 これは、心臓をはじめとした臓器器官や血圧などを測定するチップを埋め込んだ特殊な衣服を患者が着用し、無線や通信技術を併せて活用することによって、広範囲な地域での医療サービスの提供や、離れて暮らす家族の健康状態をモニターするもの。

オンラインヘルスケアのために開発された衣服のプロトタイプ

 小型センターにより30以上の生理データをリアルタイムに取得することによって、豊富なデータに基づいた治療法の選択が可能になる。また、先読み分析技術を活用して患者の異常を予測することによって、早期発見も可能になるとしている。

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