アデコのWebサイトに不正アクセス、個人情報約6万人分が流出のおそれ

人材派遣会社アデコのWebサイトが不正アクセスを受け、人材派遣サービスの登録を申し込んでいた利用者の個人情報6万1876件が流出した可能性がある。

» 2005年06月29日 17時27分 公開
[ITmedia]

 人材派遣会社のアデコは6月28日、同社Webサイトが不正アクセスを受け、人材派遣サービスの登録/仕事申し込みをしていた利用者の個人情報、6万1876件が流出した可能性があることを明らかにした。

 同社がWebサイトで明らかにした経緯によると、Webサーバの動作が不安定なことがきっかけとなって不正アクセスに気づいたのは6月16日。その後、外部機関の協力も得てログの解析と調査を進めたところ、Webサーバが不正アクセスを受け、個人情報が流出した可能性があることが判明。6月29日付けで関係省庁への報告を行うとともに警察に被害届を提出した。

 流出した可能性があるのは、同社人材派遣サービスに登録申し込みを行っていた6万1876件の氏名、住所、電話番号、生年月日およびメールアドレス。職務経歴や派遣就業先、金融機関口座といった情報までは流出していないという。また、基幹システムデータベースには約72万件の登録情報が含まれているというが、これらも流出はしていない。

 アデコによると、今のところ流出した情報が悪用されたという連絡は受けていないという。同社では該当者に対し通知を行うとともに、フリーダイヤルを設けて問い合わせに対応する。並行して被害実態のさらなる精査、確認作業を進めるとしている。

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