紙文書経由の情報漏えいも抑止、キヤノンの「Job Archive System」

キヤノンは、プリントアウトやFAXなどの「紙文書」を対象とした使用履歴把握/情報漏えい抑止システム「Job Archive System」を発表した。

» 2005年06月29日 20時27分 公開
[ITmedia]

 キヤノンは、プリントアウトやFAXなどの「紙文書」を対象とした情報漏えい抑止システム「キヤノン imageWARE Job Archive System Version 1」を発表した。

 個人情報保護法の全面施行を機に、企業内で作成、利用される電子文書やデータに対するセキュリティ対策が進展した。これに対しコピーやプリント、FAXなどの紙情報については対策が遅れており、特に流通経路の追跡は困難だという。

 Job Archive Systemはこうした背景を踏まえて開発された製品。ネットワークに接続されたデジタル複合機やレーザープリンタの使用履歴を記録し、誰が、いつ、どんな文書をやり取りしたり出力したかを把握できる。万一、重要な紙情報が漏えいしてしまった場合には、検索機能を用いて漏えい経路を割り出し、文書の回収などの手立てを打つことが可能だ。

 Job Archive Systemではまた、ログ情報だけでなく、文書そのもののイメージデータやテキストデータについてもサーバに保存できる。あらかじめ登録しておいた「顧客情報」などのキーワードが含まれた原稿が出力されたり、FAX送信された場合には、それを検知して管理者にレポートを発行することも可能だ。

 Job Archive Systemの価格は960万円からで、8月22日より販売が開始される。キヤノンは同時に、プリント出力の履歴保存/追跡に特化した「キヤノン Report Chaser」も発売する予定だ。Report Chaserの価格は1000ユーザーで1700万円から。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ