パートナーとのコラボの場、アラクサラが検証施設オープン

アラクサラネットワークスは、パートナー企業が機器を持ち込んで接続検証などを実施できる新施設「アラクサラコラボレーションセンター」を開設した。

» 2005年07月11日 21時43分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 日立製作所、NECのハイエンドルータ、スイッチ事業を統合して2004年10月に発足したアラクサラネットワークスは、パートナー企業が機器を持ち込んで接続検証などを実施できる新施設「アラクサラコラボレーションセンター」(ACC)を7月11日、東京・京橋に開設した。同社の代表取締役取締役社長、和田宏行氏は「ビジネスパートナーとの協業の場を探ってきた」と、ACC開設の理由を説明した。

コラボレーションセンター アラクサラネットワークスが開設した「アラクサラコラボレーションセンター」

 ACCは同社のルータ、スイッチである「AXシリーズ」が設置され、パートナー企業が自社の製品を持ち込んで、ソリューションの検証などを行える。エンドユーザーにデモンストレーションを見せることも可能。ACCはセミナールーム、ミーティングスペースもあり、アラクサラでは「マルチベンダの環境をエンドユーザーに触れてもらう。集客に重点を置く」と説明する。アラクサラはパートナー企業と協力してセミナーなどを開催し、年間2000人以上の来場者を見込んでいる。

 協賛金を支払ったアラクサラのパートナー企業は、日立、NEC、日本ネットワーク・アプライアンス、ネットワンシステムズ、住商エレクトロニクス、フルーク・ネットワークス、ネットマークス、バンドウイットコーポレーション日本支社、東京エレクトロンの9社。パートナー企業以外もACCを利用できるが、その都度、利用料がかかる。アラクサラによると、すでに2社がパートナー企業に加わる予定で、最終的には15〜20社が協賛するとみている。

 アラクサラは2005年度に400億円の売り上げと、ミッドレンジ、ハイエンドのルータ市場で17%のシェア獲得を目指す。新規顧客の獲得にACCを活用する考えだ。

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