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» 2005年07月12日 18時36分 公開

ミッドレンジストレージもSANRISEで丸ごと仮想化――日立

日立製作所、ミッドレンジストレージとなる仮想化コントローラ/アレイ「SANRISE Network Storage Controller NSC55」など計4機種を発表した。

[堀哲也,ITmedia]

 「ミッドレンジにもハイエンドの機能を」――日立製作所 情報・通信グループは7月12日、ストレージプラットフォーム「SANRISEシリーズ」に仮想化コントローラ/アレイ「SANRISE Network Storage Controller NSC55」(NSC55)を追加した。昨年発表した「SANRISE USP」のディスクアレイベースの仮想化技術をミッドレンジに展開するもの。新製品の投入により、ミッドレンジ市場でのシェア拡大を目指す。

NSC55

 ERPやCRMなどオープンシステムが担う基幹業務や、電子メールやWebといった領域でもミッションクリティカル度が増しており、日立がミッドレンジと定義するこの領域にも、ビジネスの継続性の確保やスケーラビリティの向上などが求められるようになってきた。そのため、19インチラックスペースのNSC 55では、USPと同じ仮想化技術を搭載し、外付けアレイを束ねて仮想化、ハイエンドのUSPと同様の機能をミッドレンジの世界でも活用できるようにした。

 配下のディクスアレイをNSC 55のイメージとして統合管理したり、データの最適配置、遠隔地へのレプリケーションなどの機能を提供する。外部ストレージとしては16Pバイトをサポート可能だ。

 そのほか、ミッドレンジディスクアレイ製品としては、「SANRISE 9500V」シリーズの後継となる「SANRISE AMS500/200」のほか、「SANRISE WMS100」を投入する。AMS500では、4Gbpsのファイバチャネル(FC)に対応し、内部のデータ転送能力を従来比の2倍に高めるなど高速化を図るなどした。また、バックアップやアーカイブ用途のアレイとなるWMS100では、SATAを採用し、最大41.3Tバイトまで物理容量に対応する。RAID6にも対応し信頼性も確保した。

 RAIDシステム事業部 事業企画本部長の高野雅弘氏は、「新製品の投入で、ミッドレンジでもストレージインフラ管理、階層管理、ビジネス継続性確保のソリューションが強化されることになる。売上の30%を新製品3機種で稼ぎ出したい」と意気込む(2005年度の同社のSAN/NASストレージソリューションの売上は2800億円とのこと)。

 出荷開始は7月12日から(WMS100は8月末)。NSC55の価格は、4312万823円からとなっている。

日本HPは“ハイエントリ層”狙う

 日立のOEM供給を受ける日本ヒューレット・パッカード(日本HP)も12日、「HP StorageWorks XP10000」を発表した。性能的には「NSC 55」と同等となるが、日本HPのトータルシステムとしての対応能力と販売戦略を生かして、売込みをかける。

XP10000

 ハイエンドとエントリーを意味する造語“ハイエントリ”層に向けて投入する予定で、5〜15Tバイト、20ホスト以下というセグメントの攻略を目指す。「このエリアには成長著しい中堅企業がいる。彼らの初期投資は抑えたいが業務を絶対に止められない、ニーズに答えられる」と、ストレージ・ワークス製品本部 本部長の渡辺浩二氏は胸を張る。

 7月15日から販売し、8月上旬に出荷を開始する。価格はサービス込みの最小アレイ構成で6943万6500円となる。11月には、サポートするサーバOSの拡張などを行う予定だ。

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