Intelが投入する新Itanium 2は、9MバイトL3キャッシュ搭載版と6Mバイトキャッシュ版の2種類。クロックスピードはいずれも1.66GHzと伝えられている。(IDG)
米Intelは初のデュアルコアItaniumプロセッサの立ち上げに向け、ハイエンドItanium 2のフロントサイドバス(FSB)を高速化する計画だ。同社の計画に詳しい筋が明らかにした。
同社は7月18日、日立とともに2種の新Itanium 2を発表する。日立は3月のIntel Developer Forum(IDF)で667MHz FSB対応チップセットのデモを行った。情報筋によれば、新プロセッサの1つは9MバイトのL3キャッシュを、もう1つは6Mバイトキャッシュを搭載し、クロックスピードはいずれも1.66GHzという。
Intelの広報担当者は未発表の製品についてはコメントできないとしている。
ItaniumのFSB高速化により、メインメモリからCPUに大量のデータを送る必要があるアプリケーションで同プロセッサの性能は高まるだろうとMicroprocessor Reportの編集長ケビン・クレウェル氏は語る。これはIntelが第4四半期に投入すると見られるデュアルコアItanium(コードネーム「Montecito」)にも影響するだろうと同氏。
Montecitoは2個のItaniumプロセッサコアで構成され、サーバ設計によって1個のFSBを共有するか、2個の独立したFSBを利用する。2つのコアが同じFSBを使おうと争うため、Intelは両方のコアをフルに活用するためにFSBを高速化する必要があったとクレウェル氏は指摘する。
Itaniumは主に高性能コンピューティングや企業のデータセンター向けのマルチプロセッササーバで使われている。Hewlett-Packard(HP)はIntelにとってItanium関連の最大のパートナーだが、日立、富士通、IBMもItaniumサーバを提供している。
日立は新Itanium 2をブレードサーバ「BladeSymphony」の次期版に採用すると情報筋は伝えている。
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