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» 2005年07月27日 13時58分 公開

バブル崩壊の傷は癒えた? 盛り返す新興ネットワーキング企業

バブル崩壊後、後退していたネットワーキング・通信分野だが、この分野へのベンチャー投資の関心が復活している。(IDG)

[IDG Japan]
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 第2四半期に行われたベンチャー投資のトップ10件のうち3件は、ネットワーキングあるいは通信企業に対するものだった。この数年、大きく後退してきた分野への投資に対し、Vベンチャー投資会社の間では再び関心が続いている。

 ベンチャー投資に関する四半期調査「MoneyTree Report」によると、同四半期の2番目に大きな取引は、VoIPサービス会社Vonageによるものだった。Vonageは6回目の投資ラウンドでこれまでに2億ドルを調達した。この調査は、PricewaterhouseCoopers(PwC)、Thomson Venture Economics、National Venture Capital Association(NVCA)による投資を対象にしている。同四半期に最大の取引を交わしたのは、金融サービス会社だった。

 トップ10には、5500万ドルを調達したスイッチメーカーのCaspian Networks、5000万ドルを調達したアクセス機器ベンダーのEntrisphereも含まれている。

 ネットワーキング企業が第2四半期に立て続けに大きな実績を上げたことで、この分野の新興企業は投資家の関心を集めている。多くのベンチャー投資会社は2000年代初め、インターネットバブルの余波で痛手を負った。このとき、かつて有望だった通信・ネットワーキング分野の新興企業は、機器やサービスへの需要がほとんどなくなったためにつぶれていった。

 再びこの分野に関心が集まっているのは、「人々は文字通り何年も新しい機器を買わっておらず、需要が積み重なっていることが一部にはある」とEntrisphereに投資したEl Dorado Venturesの共同経営者シャンダ・バールス氏は語る。「これを牽引しているのは、ビデオ、音声、データを同じネットワークで送りたいという要望だ。これが新しい機器への投資を駆り立てている」

 第2四半期には合計で、750社に58億ドルの投資が行われた。これに対し前期は49億ドルだった。これは意外なことではないと、NVCAの調査担当副社長ジョン・テイラー氏は言う。第2四半期は従来、第1四半期よりも投資活動が活発だからだという。

 非公開企業への投資のレベルは、1998年と同程度だとテイラー氏は付け加えた。投資の大半は、初期段階あるいは後期段階の企業との取引に投じられたが、NVCAは、投資家が最近集めた資金を投じる新たなビジネスを求めるにつれ、初期段階の企業への投資は増えると予測している。

 7月25日に発表された別の調査報告「Ernst & Young LLP/VentureOne Quarterly Venture Capital Report」では、第2四半期の非公開企業への投資は合計で524件54億ドルに上ったとされている。同四半期は、後期段階の企業へのベンチャー投資がこの4年間で最も多かったという。

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