「速くて安全なネットワーク」実現のヒントF5 Networks Japan Tech Tour 2005 Vol.2

F5ネットワークスジャパンが2005年9月に開催する全国ツアー「F5 Networks Japan Tech Tour 2005 Vol.2」では、ネットワークエンジニアが抱える悩みを解消するヒントが紹介される。

» 2005年07月28日 09時00分 公開
[ITmedia]

 企業にとってネットワークインフラはビジネスインフラそのものになりつつある。数年前ならば笑って許されたかもしれないネットワークの遅延や障害、セキュリティインシデントは、今となっては事業そのものに影響を及ぼす要因だ。

 もはや「速くて当たり前」「セキュアで当たり前」という具合に、ネットワークに求められる要件はますます高まっている。常にコストと戦いながらこうした要件に取り組むネットワークエンジニアにとっては難しい時代だと言えるだろう。

 F5ネットワークスジャパンが2005年9月に開催する全国ツアー「F5 Networks Japan Tech Tour 2005 Vol.2」は、そうしたエンジニアを対象に、問題解決のヒントを提示するセミナーだ。2月に行われた「F5 Networks Japan Tech Tour 2005」に対する反響を踏まえ、東京(9月8日)を皮切りに、名古屋(13日)、大阪(14日)、福岡(15日)の各地で開催される。F5 Networks Japan Tech Tour 2005 Vol.2は入場無料で、サイト上で事前登録を受け付けている

 各会場でセッションを受け持つF5ネットワークスのエンジニアリングマネージャ、草薙伸氏によると、今回のツアーも技術者をターゲットとした内容になる予定だ。ただF5ネットワークスの製品群の紹介にとどまるのではなく、それがどのようなメカニズムで動作し、どういった環境で効力を発揮するのかを説明していくという。

草薙氏 F5ネットワークスのエンジニアリングマネージャ、草薙伸氏

 たとえばWebアクセスの高速化。これだけブロードバンドが普及し、サーバなどの機器も高速化しているのだからもはや十分だろう……というのは間違いで、「昔はせいぜい『6秒ルール』程度だったものが、今ではクリックしたらすぐ次のページが見えるところまで要求されるようになっている。Webの高速化というのはどこまで行っても終わらない、やむことのない課題だ」(草薙氏)。

 F5ネットワークスの主力製品である「BIG-IP v9」は、単純な負荷分散装置としてだけでなく、圧縮やキャッシュ、TCPセッション最適化といったさまざまなテクノロジを組み合わせてWebの高速化を実現している。セミナーでは、同様のアプローチを謳う競合製品の違いにも触れながら、その詳細が語られる予定だ。

 別の重要な要求にセキュリティが挙げられる。特に、最近頻発したWebサイトの改ざん/不正侵入事件を機に注目されているのが、Webアプリケーションのセキュリティだ。

 「Webアプリケーション開発の際に厳密なセキュリティロジックを適用して作成すれば、こういった問題は生じないはず。しかし現実に人が作る限りは、問題点をゼロにすることはできない」(草薙氏)。アプリケーションファイアウォールの「TrafficShield」は不正なスクリプトなどが送り込まれてもそれをブロックし、Webアプリケーションのセキュリティ問題を解決する製品だ。既に稼動し、修正のために停止させるのが困難なWebアプリケーションならばなおさら、TrafficShieldが役に立つという。

 セミナーではTrafficShield単体の動作原理に加え、F5ネットワークス独自のスクリプトである「iRules」を活用したBIG-IPとの連携がもたらすメリットが紹介される予定だ。

 セキュリティが求められるのはWebサーバだけではない。ユーザー一人一人が持ち歩くPCにもリスクは潜んでいる。Blasterワームのまん延によって社内ネットワークが大混乱に陥った事態はいまだに記憶されているはずだ。こうした事態を防ぐソリューションとして、SSL VPNアプライアンスの「FirePass」を活用したエンドポイントセキュリティ/検疫ソリューションも披露される予定である。

 会場ではセッションだけでなく、デモコーナーや講師にじかに疑問点をぶつけることのできる「Tech Clinic」が設けられる予定だ。自社ネットワークをより快適に、安全なものにするためのヒントを得るいい機会になるだろう。

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