MSの月例アップデートの一部、ダウンロードセンター経由の入手が「準備中」に

IEblogによると、8月の月例アップデートのうちMS05-038が、ダウンロードセンター経由では入手できなくなっている。

» 2005年08月10日 21時24分 公開
[高橋睦美,ITmedia]

 マイクロソフトは8月10日、「緊急」レベルのセキュリティ情報3件を含む6つのセキュリティアップデートをリリースしたが、このうち、最も緊急性が高く影響が広範に及ぶと見られるIEの累積パッチ(MS05-038)のダウンロードに、一部で支障が生じた。

 Windows Update/Microsoft Update経由でのダウンロードは問題なく行える。しかし、ダウンロードセンター経由のリンクは「準備中」のままとなっており、入手できない。

 IEblogによると、同社はアップデートのリリース直後に、ダウンロードセンター経由で提供されるMS05-038のバイナリが破損し、電子署名が壊れてインストールできないことに気づいたという。そこでいったんアップデートを引き上げ、問題を修正した後に再度公開する予定ということだ。

 MS05-038には、月例パッチのリリース前に公になったJPEG画像の処理に関する脆弱性の修正も含まれており、深刻度は「緊急」レベル。パッチリリース直後には実証コードも登場していることもあり、Windows Update/Microsoft Updateを利用しての早期の適用が望ましい。

8月11日追記:マイクロソフトは8月11日3時、問題を解決した新しいセキュリティパッチが準備できたことを踏まえ、だうロードセンター経由の提供を再開した。MS05-038に関するセキュリティ情報も更新されている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ