ノキア、フラッシュベースの「Nokia IPシリーズ」を拡張

ノキア・ジャパンは、HDDの代わりにフラッシュメモリを搭載した小〜中規模オフィス向けのセキュリティアプライアンスを追加し、販売を開始した。

» 2005年08月23日 16時49分 公開
[ITmedia]

 ノキア・ジャパンは8月23日、ファイアウォール/IPSec VPNアプライアンスの「Nokia IPシリーズ」に、小〜中規模オフィスをターゲットとした新モデル「IP355」「IP385」を追加し、販売を開始した。

 IP355とIP385は、HDDの代わりにコンパクトフラッシュメモリを搭載するディスクレスのセキュリティアプライアンス製品。HDD搭載型の既存製品「IP350」「IP380」のフラッシュベースバージョンという位置付けだ。

 ノキア独自のOSである「IPSO」とチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズのファイアウォール/VPN機能をフラッシュメモリ上に搭載することで、耐障害性、信頼性の向上を図っている点が特徴だ。ローカルにログを保存することはできないが、ユーザーのニーズに合わせて選択できるようにした。

 従来のIPシリーズ同様、クラスタリングやVRRPによる冗長化といった機能をサポートしている。価格は、IP355が115万2900円、IP385は207万9000円で、9月より出荷が開始される。

 ノキアは同時に、大規模企業やサービスプロバイダーを対象とした「IP1220」「同1260」にも、オプションの形で「フラッシュベース」と、ディスクとフラッシュの両方を選択できるようにした「ハイブリッド」を追加している。これらオプションは導入後の変更も可能だ。ノキアは今回の製品拡充により、あらゆる顧客層にフラッシュベースとディスクベース、両方の選択肢を提供できるようになるとしている。

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