メール配信システム「Forecast」、フィッシング詐欺対策で電子署名機能追加

ユミルリンクはフィッシング詐欺対策を目的に、同社のメール配信システム「Forecast」に電子署名機能を追加する。

» 2005年08月23日 18時45分 公開
[ITmedia]

 ユミルリンクは8月23日、フィッシング詐欺対策を目的として、同社のメール配信システム「Forecast」に電子署名機能を追加することを明らかにした。

 Forecastは、データベースなどと連動し、マーケティングや顧客サポートといった目的による大量メール配信を行うシステム。独自技術により、サーバ1台で5分あたり最大100万通の配信能力を実現する点が特徴で、アプリケーションライセンスとASPの2方式で提供されている。

 しかし最近になって、金融機関やオンラインサービスの名前をかたり、クレジットカード番号をはじめとする重要なデータを盗み取ろうとするフィッシング詐欺メールの被害が増加している。企業が送信してきた正しいメールなのか、それともフィッシングを目的としたなりすましメールなのかの区別がつけにくく、エンドユーザーの電子メールに対する信頼が揺らぎ始めているという報告もある。

 こういった状況を踏まえてユミルリンクでは、ForecastにS/MIMEによる電子署名オプションを追加し、受け取り手が送信者の身元を確認できる仕組みを提供する。電子証明書を用いて署名を加えることにより、正しいメールとなりすましメールを見分ける手段を提供できるという。

 Forecastの電子署名オプションの価格は150万程度から。ASP形式の場合は初期費用50万円程度、月額料金30万円程度からを予定し、9月ごろに出荷する見込みという。なお、利用に当たってはForecast本体のライセンスが必要となる。

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