送信元メールアドレスをランダムな文字列に変換して保護するアプライアンス

インプルーブテクノロジーズは、企業宛てに送られてくるメールの送信元アドレスをランダムな文字列に変更して漏えいを防ぐアプライアンス「PMX」を発表した。

» 2005年08月25日 19時53分 公開
[ITmedia]

 インプルーブテクノロジーズは8月より、企業宛てに送られてくるメールの送信元アドレスをランダムな文字列に変更することで、メールアドレスの漏えいを防ぐアプライアンスサーバ「PMX」(Privacy Mail Exchanger)の販売を開始した。

 PMXは、既存のメールサーバと連動して動作することも可能な、メールアドレス漏えい防止アプライアンス。代表メールアドレスやサポートセンター宛てなど、企業に送られてくる電子メールの送信元や本文に含まれるメールアドレスをランダムな文字列に変換し、秘匿化することで、はじめからオペレーターや担当者が顧客などのメールアドレスを閲覧/入手できないようにする。

 PMXでは元のアドレスと秘匿化されたアドレス(プライバシーメールアドレス)との対応表を保持しており、問い合わせに返信する場合には、自動的に元のメールアドレスに変換する。このため、送信側、受信側ともにPMXの存在を意識せずに利用できるという。また、万一変換後のプライバシーメールアドレスが漏えいしてしまった場合は、PMX内の対応表を削除することで当該アドレスを無効化する仕組みだ。

 PMXには規模によって、小規模組織向けの「PMX LITE」、中規模企業用の「PMX Standard」、大規模企業向けの「PMX Professional」という3つのラインナップが用意されている。価格はオープンプライスで、インプルーブテクノロジーズでは、コールセンターをはじめ、コンシューマー向けにメールによる問い合わせ窓口を設けている企業に幅広く提供していくという。

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