NRIと日本HP、オープンソースソフトを活用したシステム構築を共同で支援

野村総合研究所(NRI)と日本ヒューレット・パッカードは、オープンソースソフトウェアを活用したシステム構築や運用、保守に関して包括的な協業を結んだ。

» 2005年08月30日 17時17分 公開
[ITmedia]

 野村総合研究所(NRI)と日本ヒューレット・パッカードは8月30日、オープンソースソフトウェアを活用したシステム構築や運用、保守に関して包括的な協業を結んだ。

 NRIは3年前のオープンソースソリューションセンター(OSSC)設立を皮切りに、オープンソースの検証活動や導入支援を展開。つい前日には、オープンソースソフトウェアを組み合わせて信頼性の高いシステムを構築するための推奨アーキテクチャやパラメータ設計、構築/テスト手順書などを体系化したオープンソースサーバ基盤、「OpenStandia」を発表している

 一方日本HPでは、「HP Integrity」「HP ProLiant」といったサーバ群や「HP StorageWorks」のストレージなど、企業向けハードウェア製品を展開すると同時に、Linuxを中心としたオープンソースソフトウェア事業を展開し、保守体制を構築してきた。

 今回の協業にともない両社は、それぞれの製品/サービス群とノウハウ、顧客ベースを組み合わせ、包括的なオープンソース導入/運用支援体制を提供していく。

 具体的には、オープンソースソフトウェアを活用したこれまでの構築事例をベースに、OpenStandiaと日本HPのハードウェアを組み合わせたインフラ設計/構築支援や保守サービスを共同で提供する。また、新たに両社共同の検証チームを結成し、オープンソースソフトウェア単体での検証から各種ハードウェアとの組み合わせ、ベンチマークやサイジングにいたるまでのさまざまな検証体制を整える。

 両社は今回の協業を通じて、世界的にオープンソースソフトウェアの導入が進んでいる金融業界やITコスト削減を目的に導入が進む流通業界を中心に、ワンストップでの支援を提供。オープンソースソフトウェアを活用したITシステム構築の拡大を目指す。

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