TUTOS――自社に合ったものを

この世にはさまざまなオープンソース・ソフトウェアが存在する。しかし、世に知られていないものも多い。さまざまな分野の特選オープンソース・ソフトウェアを紹介しよう。

» 2005年09月02日 00時38分 公開
[中津川篤司,ITmedia]

 プロジェクト管理とグループウェアの境界線について聞かれると答えに窮する。実際、かぶっている機能が多すぎるからだ。プロジェクト駆動の企業(ソフトウェア会社、コンサル会社など)であればプロジェクト管理を、そうでなければグループウェアを利用したほうが良いだろう。

 ここで、両方利用するメリットはあまりない。むしろ、両方を兼ね備えたソフトウェアというのは得てして帯に短し……、になりがちだ。利用していく中でのスイッチングコストは意外に高くつくことになるので、はじめの選定を慎重に行って欲しい。

 ここで紹介するオープンソース・ソフトウェアはTUTOS、プロジェクト管理ソフトウェアだ。GPLで提供されている。

TUTOS TUTOS

 「The Ultimate Team Organization Software」の頭文字を取った同ソフトウェアの機能としては、カレンダー、グループ管理、アドレス帳、バグ管理、タスク管理にリポジトリ管理、さらにメールボックスなど。請求書の出力もある。

 各国語に対応していて、その中には日本語も含まれている。PHPと各種データベース(PostgreSQL/MySQL/Oracle/Interbase)で構築されているので、既存の資産の中に組み入れやすいのではないだろうか。認証も独自のものはもちろん、PAMやLDAPに対応しているのでアカウントの煩雑化も起こりづらい。

 画面はとっつきづらいイメージがあるが、色やテーマは自由に変更できる。グループウェア、プロジェクト管理ソフトウェアは数多く存在する、ぜひ実際に触れてみて、自社に合ったものを選定して欲しい。

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