ダイレクトメール印刷時の個人情報をインターネット経由で安全にやり取り

大日本印刷は10月より、ダイレクトメールの宛名印刷などに必要となる個人情報を安全にやり取りするサービス「ジャンダルム」を開始する。

» 2005年09月05日 19時19分 公開
[ITmedia]

 大日本印刷は10月より、ダイレクトメールの宛名印刷などを請け負う際に、インターネット経由で個人情報を安全にやり取りするためのサービス「ジャンダルム」を開始する。

 ジャンダルムは、ダイレクトメールの宛名や各種明細書/請求書、キャンペーンへの応募者情報など、個人情報や機密情報の印刷を行う際に、ネットワーク経由で安全にデータをやり取りするためのサービスだ。利用料金は、1ユーザー当たり月額5万円程度を予定している。

 顧客のPCと大日本印刷との専用サーバの間をSSL暗号化で保護し、第三者による盗聴からデータを保護する。顧客のPCには、専用ソフトウェア「TranC’ert」を搭載することで、ICカードによる認証を経ない限りアクセスできない仕組みだ。また大日本印刷社内ではAESによる暗号化を施すほか、専用サーバと印刷現場のPCを専用線で結び、かつアクセス制御を実施することで対策を施す。一連のデータ授受履歴も管理されるため、万一情報漏えいが発生した場合の追跡調査も可能だ。

 同社はこれまで、個人情報をやり取りする際には、暗号化したデータを保存した媒体を施錠トランクに入れてやり取りするという手段を用いてきた。これに比べジャンダルムでは、安全性を確保しながら、データの受け渡しに関わる手間や時間を省き、柔軟にデータの受け渡しを行えるという。

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