松下電工は、部屋への入退室管理とPCへのログオン制御システムを連携させるシステムを発表した。
松下電工は9月6日、部屋への入退室管理とPCへのログオン制御システムを連携させ、より強力なセキュリティを実現させるシステムを開発したことを発表した。
このシステムは、同社の入退室管理システム「統合型セキュリティシステムe-SG」と、ソリトンシステムズのICカードを利用した認証/シングルサインオンシステム「SmartOn NEO」に加え、新たに開発した両システムの連携用サーバ「情報ブレーカシリーズ アクセスポリス」を組み合わせて実現される。
同システムでは、ICカードを用いて入室時の認証を済ませない限り、部屋の中に置かれたPCへのログオンが行えない。誰かが、正規ユーザーのすぐ後ろに付いて部屋に入る、いわゆる「共連れ」で不正に入室しても、入室記録がないためPCは利用できない。
逆に、室内でログオンを済ませたPCを持ち出そうとした場合は、部屋から出る際にPCに差し込んでいるICカードが必要となる。PCからICカードを外すとロック状態になり、情報を盗み出すことができなくなる仕組みだ。
また、監視カメラとの連動が可能なため、万一ICカードとパスワードが盗まれて情報漏えいが発生した場合、入退室の履歴と映像を元に疑わしい人物を検索することも可能。
松下電工では、PCのセキュリティ対策と物理的セキュリティ対策を連動させることにより、不正入室者による情報漏えいの危険性を減らすことができるとしている。連携サーバの価格はオープンプライスで、10月21日より販売を開始する。
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