中古AS/400を数十万円で、中古サーバ仲介サイトが開設へ

日本システムケアは、AS/400などのサーバやネットワーク機器、ストレージ、パーツなどの中古販売を仲介する専門サイトを10月1日に立ち上げる予定だ。

» 2005年09月12日 22時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 IBM製品の中古販売や保守サービスを行っている日本システムケアは、AS/400などのサーバや、ネットワーク機器、ストレージ、パーツなどの中古販売を仲介する専門サイトを10月1日に立ち上げる。中古販売に関してノウハウを持つ同社が中古製品の品質などを確認し、システム構築や保守サービスも提供する。

 システムケアのソリューション事業部 ソリューション営業グループ長 向井勤氏は「多くの中小企業ではAS/400などのオフコンを基幹システムとして使っていて、リプレースが難しいケースが多い」と述べ、中小企業で中古製品の利用が見込まれると説明した。

 立ち上げるのは「SeverDeal Japan」。SeverDealの名称で中古サーバのネット販売をしている韓国企業「UNIX Solution Bank」とシステムケアが提携した。

 SeverDeal Japanで販売するのは中古のIAサーバやUNIX、オフコンなどのサーバと、スイッチやルータなどのネットワーク機器、ストレージ製品、サーバのディスクアレイなどのパーツ類。中古製品を持つユーザーがSeverDeal JapanのWebサイトに製品を登録し、その情報を見た別のユーザーが購入する。オークション形式ではない。

 システムケアはユーザー同士の売買の仲介をする。中古製品を販売するユーザーに対しては製品が正しく稼働するかどうかのシステムチェックを電話で行う。製品の相場を参考に値付けのアドバイスもする。中古製品を購入するユーザーに対しては、システムケアが5日間の試用期間を設定する。試用期間内に製品が障害を起こした場合は返品できる。

 代金の受け渡しも代行する。代金は購入者からシステムケアに振り込まれ、製品の稼働が確認できてから出品者に振り込まれる仕組み。手数料は代金の5%を予定。SeverDeal Japanではシステムケアが保有する中古製品の販売も行い、Webサイトオープン時には100台程度のサーバ製品をそろえるという。リースやレンタル会社とも提携し、中古製品の供給を受ける。AS/400の中古価格は数十万円からになるという。

 中古製品の購入者に対してシステムケアは、保守やシステム構築、運用監視などのサービスを用意する。OSのライセンスなども販売。向井氏は「SeverDeal Japanの立ち上げで中古価格を適正化し、市場を拡大したい」としている。

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