机の脇にスパコン――NECが省スペース型新機種を発表

NECは、省スペース化を図ったベクトル型スーパーコンピュータ「HPCサーバ SX-8i」を発表した。

» 2005年09月13日 16時42分 公開
[ITmedia]

 NECは9月13日、省スペース化を図ったベクトル型スーパーコンピュータ「HPCサーバ SX-8i」の販売を開始した。

 SX-8iは、民間企業/研究機関の研究者や開発技術者の個人利用といった用途を対象とした小型のスーパーコンピュータ。CPUには「SX-8」と同様、1チップベクトルプロセッサを搭載しており、最大ベクトル性能は16GFLOPSで、従来機の「SX-6i」に比べ2倍になっている。

 スーパーコンピュータというと、人の背丈よりも高い大きな筐体が並ぶというイメージが強いが、SX-8iの本体は幅45cm、奥行き70cm、高さ70cm。重さも120kgで、机の脇に置いて利用できるサイズだ。同社は、各部門や研究室など、小規模な部門単位での導入を見込んでいる。

 OSはSUPER-UXで、自動ベクトル化機能を備えたコンパイラのほか、統合プログラム開発環境の「PSUITE」、プログラムに対してチューニングや移植作業を行う「FSA/SX」といったツールが利用できる。また同シリーズでサポートしている衝突解析や流体解析、構造・振動解析、計算化学といった学術/研究用アプリケーションソフトも利用可能だ。

 SX-8iの価格は最小構成で1200万円から。2006年2月より出荷を開始し、今後3年間で300システムの販売を見込むという。

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