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» 2005年09月15日 19時32分 公開

障害予兆を高精度に検出、NECが新データマイニングエンジンを開発

NECは、将来的なシステムの負荷状況や障害の可能性を高い精度で予測する時系列データマイニングエンジン「TrendLiner」を開発した。

[ITmedia]

 NECは9月15日、サーバのCPU使用率やストレージデバイスのI/O密度の情報を元に、将来的なシステムの負荷状況や障害の可能性を高い精度で予測する時系列データマイニングエンジン「TrendLiner」を開発したことを発表した。

 大規模なITシステムの安定的な運用には、障害が起こってからはじめて対処に取り組むのではなく、将来起こりうる障害をあらかじめ予測し、プロアクティブに対処していくことが重要とされる。TrendLinerはそうした予測を高速/高精度に行うためのエンジンだ。

 NECがこれまで取り組んできたデータマイニング技術をベースに、独自の「階層化モデリング」や「予測的確率的コンプレキシティ」といった手法を組み合わせることで実現された。さらに、全体的な傾向を把握できる「トレンド抽出機能」や周期性などを考慮しながら通常とは異なる事象が起きていないかを検出する「異常検出機能」なども実現した。

 NECが実際に、BIGLOBEのASP事業で運用されているストレージデバイスの性能データ予測にTrendLinerを適用したところ、従来の線形回帰予測法に比べ、予測誤差を30%削減できたという。ストレージに限らず、モバイルネットワークやグリッドなどさまざまなITシステムや通信インフラに適用することで、目視では確認が困難なシステム状態の傾向を把握し、障害の予兆を迅速に検出できるとしている。

 NECでは、ディスクアレイ製品「iStorage」向けの管理ソフトウェアに搭載するといった形で、TrendLinerの早期製品化を目指していくという。

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