組み込み機器上でウイルス対策を実現、CA

コンピュータ・アソシエイツは、ATMやPOS端末などの組み込み機器向けのウイルス対策製品「eTrust Antivirus for Windows XP Embedded」の出荷を開始した。

» 2005年09月15日 22時27分 公開
[ITmedia]

 コンピュータ・アソシエイツは9月15日より、Windows XP Embeddedを搭載した組み込み機器向けのウイルス対策製品「eTrust Antivirus for Windows XP Embedded」の出荷を開始した。

 汎用OSを搭載したATMやPOS端末、キオスク端末やデジタル家電がネットワーク化され、便利な使い方が可能になる一方で、これら組み込み機器もまたウイルスやワームの脅威にさらされる恐れが出てきた。

 eTrust Antivirus for Windows XP Embeddedはこうした状況を踏まえ、マイクロソフトの組み込み機器向けOS、Windows XP Embeddedを搭載した組み込み機器でウイルスの検出、駆除を行えるようにするソフトだ。機器が接続されたネットワークのゲートウェイ側で対策を行うのではなく、同社のPC向けウイルス対策ソフト「eTrust Antivirus」のスキャンエンジンを用いて端末自体で対処を行える。また、eTrust Antivirusの管理サーバによる一元管理も可能だ。

 特徴は、Microsoft Target Designerを使用して、組み込み機器の構成に合わせて設定や構成を変更できるモジュール設計を採用していること。メモリやディスク容量の少ない小型機器、モニターやマウスがないヘッドレス環境など、条件に応じた形でウイルス対策を導入できる。日本語環境の構築も可能だ。

 製品は、開発ツールの「eTrust Antivirus for Windows XP Embedded Software Developer's Kit」と、機器に搭載する「eTrust Antivirus for Windows XP Embedded Run-Time Agent」から構成されており、価格はそれぞれ50万円、2400円。同社では今後1年間で5億円の売り上げを目指す。

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