Microsoft、Longhornの新機能をプレビューMicrosoft PDC 2005 Report

Microsoftはメタベース機能を排除したIIS 7のデベロッパーリリースと科学および金融分野の顧客向けOSのWindows Compute Cluster Solutionの初のβを公開した。(IDG)

» 2005年09月16日 08時23分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Microsoftは9月15日、コードネームLonghornと呼ばれるWindows Serverの次期バージョンの最新ビルドなど、今後登場予定の技術の新しいプレビューリリースを2つ公開した。

 Microsoftがコミュニティー技術プレビュー(CTP)と呼ぶこのリリースには、Internet Information Services(IIS) 7(MicrosoftのWebアプリケーションプラットフォーム次期バージョン)の初のデベロッパーリリースが含まれる。Windowsサーバ部門上級副社長ボブ・マグリア氏が、ロサンゼルスで開催のProfessional Developers Conference(PDC)で15日に基調講演を行って明らかにした。Longhornは2007年に登場予定。

 LonghornのCTPに含まれるIIS 7では、IT管理者とデベロッパーが同サーバに導入されたアプリケーションのコントロールを強化できる新機能が盛り込まれると、マグリア氏は話している。

 基調講演後のインタビューでWindowsサーバ担当上級ディレクターのジェフ・プライス氏が明らかにしたところでは、IIS 7ではメタベースという機能が削除されるという。これは「(IISの)設定管理のための(Microsoftの)プロプライエタリな手法」であり、顧客にとっては大きな苦痛だったという。

 Microsoftは同日、Windows Compute Cluster Solutionの初のβも配布した。これは大型のサーバクラスタで構成される数値計算システムが必要な、科学および金融分野の顧客向けOS。

 こうした顧客は従来UNIXベースのサーバを使っていたが、Microsoftは来年投入予定のCompute Cluster版Windowsでこの市場に切り込む狙いだと、マグリア氏は話している。

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