IBMとMaersk、無線使った物流監視システムを共同開発

IBMのハード・ソフト技術とMaerskのグローバルサプライチェーンに関するノウハウを活用した無線デバイス「TREC」により、積荷情報をリアルタイムで共有できるようになる。

» 2005年09月21日 08時31分 公開
[ITmedia]

 米IBMとMaersk Logisticsは9月20日、無線トラッキングデバイスを使ってグローバルサプライチェーンの物流をリアルタイムで把握する技術を共同開発したと発表した。

 開発に当たっては、IBMのハード・ソフト技術とMaerskのグローバルサプライチェーンに関するノウハウを活用。無線インテリジェントデバイス「TREC」(Tamper-Resistant Embedded Controllers)は、貨物コンテナに装着してリアルタイムで所在地情報などを追跡し、収集データを送受信することができる。

 TRECデバイスからのデータと非プロプライエタリなセンサーネットワーク、ビジネスインテグレーションシステムを組み合わせた統合型ネットワークでは、手作業のプロセスを排し、サプライチェーンの関係者が必要なデータにアクセスできる。

 これにより、メーカー、小売業者、ロジスティックス提供企業、運輸業者、政府機関の間で積荷情報をリアルタイムで共有することが可能になると説明している。

 システムは11月初頭に第一段階の実証試験を開始、来年3月にも大規模な商用実験を行い、来年中に正式な商用提供開始を目指す。

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