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» 2005年09月28日 15時10分 公開

MS、「adCenter」で検索広告市場を席巻?

Microsoftの新しい検索広告システムでは、広告主が訴求相手を年齢、性別、住所で絞り込むことができる。

[Ben Charny,eWEEK]
eWEEK

 インターネット検索結果とともに表示される広告の配信で、米Microsoftが従来より正確にターゲットを絞り込める手法を見つけ出した。Microsoftの動きに詳しいアナリストの見方では、これによって同社は、この種の広告配信企業の代表格のGoogleとYahoo!にとって手ごわいライバルとなる。

 Microsoftは9月26日、同社の「adCenter」が米国での10月デビューに向けて順調に歩を進めていると明らかにした。adCenterはシンガポールとフランスで今回正式に立ち上がった仕組みで、MicrosoftのMSN部門が提供する各種サービスのほか、ほぼあらゆる種類のWebサイトへの広告の配信に利用できる。

 広告の訴求相手の好みが詳細に把握できれば、理論上、マーケティングの成功率は上がる。

 この点において、Micrsoftの比較的新しい技術であるadCenterは、市場首位のGoogleと2位のYahoo!が提供する同種のサービスより優位に立っているというのがアナリストの一致した見方。

 MicrosoftのadCenterでは、広告主が訴求相手を年齢、性別、住所で絞り込むことができる。GoogleとYahoo!ではこのような細かなターゲティングはできないと、Directions on Microsoftのアナリスト、マット・ロソフ氏は語る。

 これにより、Microsoftは検索エンジンのAsk Jeevesを押しのけて「市場3位の座を固めることになる」とロソフ氏。Ask JeevesもadCenterと似たサービスを開発中だ。

 Microsoft、Yahoo!、Google、Ask Jeeves、そのほかの各社が、こぞってオンライン広告市場の一角を押さえようとしのぎを削っている。Microsoftの予測では、オンライン広告市場の規模は2008年までに現在の倍の300億ドルに拡大する見通し。

 自社独自の技術によってこの手の広告すべてに対応し、配信を一手に引き受けることで収入を得ようと目論むMicrosoftのような会社は増えている。

 adCenterの登場で、Yahoo!は比較的近い将来、経済的な痛手を被ることになりそうだ。Yahoo!はMSNにadCenterと同種のサービスを提供して利益を分け合う契約を結んでいる。

 Yahoo!とMicrosoftの契約は2006年6月で期限切れとなる。このタイミングで「Yahoo!が外される」ことになるのだろうとロソフ氏はみている。

 Googleは、インターネット検索広告配信市場でトップシェアを誇っている。現時点でYahoo!またはGoogleから、この件についてのコメントは得られていない。

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