新生Symantecからバックアップソフト最新2製品が登場(2/2 ページ)

» 2005年09月28日 23時24分 公開
[鈴木淳也,ITmedia]
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 LSR 6.0の新機能は大きく2つある。1つは、イメージの作成されたのとは異なるシステム環境を持つマシン上にリカバリを行い、システム環境を再現できる機能だ。新製品発表会で紹介されたデモでは、IBMのサーバでイメージを作成し、ハードウェア環境の異なるDellのサーバ上でシステムを再現する様子が紹介された。IBMサーバのダウン後、同サーバとは異なるCPU構成やメモリ容量、HDDコントローラなどを持つDellサーバ上でリカバリCDを起動し、ソフトウェア的に同一のシステムを再現している。

 またもう1つの機能として、VMwareなどの仮想マシン上作成したイメージを実環境上で再現したり、逆に実環境上で作成したイメージを仮想マシン上で再現する「仮想環境〜実環境」の相互変換機能が提供されている。これは例えば、仮想マシン上でセキュリティパッチを充てたイメージを作成して、会社の業務終了後に一気にイメージを社内のクライアントPCに展開するという使い方などが考えられる。

新生シマンテックの目指すもの

 両製品の発表に際して、ブルーム氏は「セキュリティ業界のトップと可用性(アベイラビリティ)を実現する業界のトップが組み合わさることで、非常にユニークなポジションを持つ業界の技術リーダーが誕生した。今週はさらに、Symantecからセキュリティ関連の最新製品(「Norton AntiVirus」「Norton Internet Security」シリーズの最新版)の登場が控えている。Symantecが目指すのは、ユーザーの持つ情報資産を守るソリューションを提供することだ」と宣言した。

 アンチウイルス製品などのセキュリティ製品、そしてストレージ管理のような対策製品という、近いようでいて異なる2つの製品が合わさることで、1つの強力なシステム保護ソリューションを提供することが可能になるというわけだ。

 「合併は順調に進んでいる。最近よく見られるIT業界の大型買収とは異なり、SymantecとVeritasの合併はまったく分野が被ることもなく、消えていく製品ラインもない無駄のない組み合わせだ」とゲイリー氏。

 同氏によれば、BackupExecとLSRでユーザーインタフェースや機能は統合していくものの異なる目的を持っており、製品ラインとしては、両者は今後も共存していくと述べている。

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