コラム
» 2005年10月04日 17時30分 公開

IT管理者が犯しがちな5つの過ち (3/5)

[Joe-'Zonker'-Brockmeier,IT Manager's Journal]

過ち#3:長所と短所の見損ない

 プロジェクトを社内で行うか、外部の業者やホスティングサービスに任せるか。この決定は、Linux IT管理者の犯しがちな過ちの1つである。オープンソース指向で、自力でのプロジェクト遂行を好む傾向があるIT管理者には、これはとりわけ重大な問題である。オープンソースは万人を平等にする。単なる趣味の人も、れっきとした大企業も、同じオープンソースソフトウェアを使用する。だが、それは、ソフトウェアのセットアップの巧みさまで、趣味人と大企業とで同じであることを意味しない。IT管理者は、効果的な管理のために、自分のチームの長所と短所を正確に把握しておかなければならない。

 すべてを社内でやってしまえば、費用を削減できる――そう考えるIT管理者は少なくない。だが、注意深く計算すると、実は自力遂行のほうが期間が長引き、結局高くつくこともある。たとえば、数百人のユーザーがいる企業で、Windows NTのプリント&ファイルサービスをSambaで置き換えようと決定したとする。それ自体はよい決定だが、Sambaに熟練した人間がいないのに、これを社内スタッフだけで行おうとするのは、たぶん間違いである。Sambaの管理は決して難しくない。有能な管理者なら、以前の経験なしでも、Sambaをセットアップし、維持することはできると思う。ただし、小さな組織なら、という条件が付く。組織の規模が大きくなり、複雑な配備が必要になると、Sambaに精通した業者に依頼するのが正解だろう。

 Webサイトのホスティングにしても、Apache、PHP、オープンソースのコンテンツ管理システムでやることは難しくない。だが、Webサイトが組織の中核的ビジネスの一部になっているならともかく、そうでないときは、それを社内でやるのは時間的にも資金的にも無駄が多い。自力でWebサーバを運営しようとするより、専門のホスティング会社に頼んだほうが、安上がりで簡単だというケースは多い。

 従来のシステムと新システムの入れ替えプロジェクトでは、経験のある人間に仕事を任せることが2重に重要になる。新規サービスなら、開始が1週間程度遅れても世界は終わらず、IT管理者の首が飛ぶこともなかろう。だが、新システムに既存のサービスを載せるときは、そうはいかない。ゲートが開いた瞬間から、非の打ち所のない全力疾走が要求される。

 とは言え、長期にわたるサービスに業者を使ったり、フルタイムのスタッフの代わりに業者を使ったりすることは、ばかげている。社内に知識もマンパワーもあるなら、当然、業者を切るべきだろう。長期的には、誰かをフルタイムで雇い入れたほうが、業者を相場で雇うより安上がりである。

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