コラム
» 2005年10月12日 12時26分 公開

LinuxベンダーはAppleを見習うべきかもしれない

Linuxは家庭のデスクトップPCへと進出しようとしているが、まだ一般ユーザーが問題なくインストールできるレベルとは言えない。問題の1つはハードウェアのサポートだ。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 Linuxがどんなにデスクトップに進出を図るための努力をしたとしても、フリーOSが現在われわれが使っている市販のOSとそのまま取り換えが利くようになる日が来るのはまだ先のことだ。

 こんなことがあった。先週、Novellが親切にも最新のOS、SUSE Linux 10.0を送ってくれた。わたしは常々、SUSEはユーザーインタフェースの面でRed Hatよりも上だと考えている。その上、Novellはこのバージョンを「ホビイストやマニア」をターゲットとしたホームユーザー版だとしている。そういうわけで、当然わたしは自分の家にあるデスクトップPCにこのOSをインストールしようと考えた。

 そんなに簡単ならいいのだが。インストールプロセスが完了した後、マシンをリブートしたら画面には何も表示されなかった。それでもわたしはパニックにはならなかった。わたしのグラフィックスカードと液晶モニタの組み合わせの何かが、Linuxと相性が悪そうだということは知っているので。わたしはシングルユーザーモードに切り替えて、この問題を解決するためにコンフィグファイルを手動で書き換えた。

 「ホビイストやマニアね」とつぶやいて、先に進んだ。

 次の問題はサウンドだった。カーネルはわたしのオーディオチップセットをちゃんと認識したようなのだが、サウンドミキサーを立ち上げたら、わずか半分程度しかチャンネルが表示されなかった。外部スピーカーから音は出ず、アクティブにする方法が見つからなかった。(この問題は今でも解決できていない。)

 それからOpenOffice.orgのワードプロセッサに取り掛かった。SUSE Linux 10.0には、このワープロの最新で最高のバージョンが含まれている。ところが入力し始めてみると、フォントはすべて細くて弱々しく、実際のところ、これまでデスクトップやほかのアプリケーションでわたしが試したものより悪くなったように見える。

 Novellをけなそうとしているわけではない。全体的にはSUSE Linuxは素晴らしいOSだし、わたしが気に入っている別のLinuxであるUbuntuは、わたしの自宅PCにインストールできるバージョンすらまだ出していない。

 わたしのハードウェアが問題なのだと思うことにしよう。ITマネジャーは別として、一般ユーザーはどこでちゃんと動くデスクトップLinuxシステムを買えるというのか? Linuxに完全に対応するハードウェアの組み合わせを見つけるという作業は、最も熱心なホビイストの意欲さえくじくに十分な研究課題となり得る。

 Dellは10月4日、「オープンソース対応」をうたった新PCを発表したが、インストールされているのはLinuxではなく、FreeDOSだ。「DellがインストールしたOS以外」はサポートされない。

 また、Linspireが提供しているホームユーザー向けLinuxディストリビューションは、ハードウェアビルダー向け認定プログラムが組み合わせられている。これは正しい方向への第一歩だが、わたしがある代替デスクトップOSに置いているような信頼はまだ得られない。

 その通り。わたしはiMacのことを言っているのだ。AppleはMac OSで、下位互換性を強調した、しっかり管理されたアップグレードパスにこだわっている。しかしさらに重要なのは、Appleにはハードウェア部門を持っているという強みがあることだ。Macは常にグラフィックスカードやスピーカーの動かし方を把握している。なぜなら、出荷されるMacのハードウェア構成部品の選択肢は非常に限られているからだ。どんなに多くの人がいまだにMac互換機を要求していても、これはAppleの顧客満足のために常に効果を上げている同社の戦略なのだ。

 デスクトップLinuxにこれを応用できるだろうか? ベンダー1社が大きな賭けに出て、必要なもの一式(認定済みの専用ハードウェアにプリインストールされた完全なデスクトップLinuxディストリビューション)を提供するとしたら? つまり、安いホワイトボックスではなく、ユーザビリティを考慮したシステム設計で、サポートも完全なPCだ。しかも、オープンソースによるコスト削減が生かされている。あなたなら買うだろうか?

(By Neil McAllister, InfoWorld US)

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