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» 2005年10月13日 19時02分 公開

グロービア、中堅製造業向けにERPの新版をリリース

グロービア インターナショナルは組立製造業向けERPであるglovia.comの新バージョンとして、「glovia.com ver7.3」を10月31日から提供することを明らかにした

[怒賀新也,ITmedia]

 グロービア インターナショナルは10月12日、都内で記者発表会を行い、組立製造業向けERPであるglovia.comの新バージョンとして、「glovia.com ver7.3」を10月31日から提供することを明らかにした。新製品では、自動車業界向けにさまざまな機能を追加したほか、生産管理システムとしての完成度を高めた。

 同社は、1997年7月に富士通と、米MDIS(MacDonell Douglas Information Systems)の共同出資によって設立され、2000年4月に富士通の100%子会社へと移行した。1973年に米ゼロックスコンピュータサービスが社内工場向けに開発した、生産および財務アプリケーションが原型になり、glovia.comへと進化したものだ。

 田村元バイスプレジデントは、「glovia.comの提供により、企業が需要面に注目した生産方式や、リーン生産による最適化、日単位あるいは時間単位というきめの細かい所要量計算など、ものづくりにおける製品戦略の質を高めていきたい」と話し、他社製品との差別化を図る上での考え方を明らかにしている。

グロービアインターナショナルの田村バイスプレジデント。

 製品としては、glovia.comの6.1までのバージョン、e-ビジネスソリューションを提供するglovia.e、ビジネス統合ソリューションであるglovia.hubがglovia.com 7.0で統合された。この時点で、XMLによるマスターデータの同期や発注/出荷関連データのやり取り、また、月切りや製造ロットなども含めた製造バケットコントロールといった機能も提供されている。

多彩な新機能

 この日発表された新バージョンの7.3では、自動車業界をはじめ、製造拠点をグローバル化していく製造業向けに機能を強化している。また、中堅企業向けに、短期低コストの導入を図るための取り組みにも力を入れた。

 具体的には、グローバルオペレーションへの対応が挙げられる。多国籍、多拠点にまたがる企業における計画および実行機能を実装するために、XMLでの拠点間のデータ交換や、ライン別、セル別の所要量計算機能なども実装されている。

 また、中堅市場向けには、大企業向けの機能を、拡張開発をせずに導入するための標準機能を装備しており、導入企業は初期導入コストを削減できるとしている。さらに、SOX法を見据え、オーディットマネジャーやセキュリティマネジャー、Action Desk、サプライヤーポータルなどの新機能も追加された。

 全体として、7.3では、在庫ポイントを設定することによって製造、購買、転送、預託販売などの電子カンバンを自動生成する、いわゆるリーン生産を可能にする機能や、製造ロットサイズ、AP/ARマネジメントレポート、米Hondaが認定したホンダサプライチェーン向け納入機能、残高誤差の調整など、さまざまな機能が新たに登場している。

 日本では、製造の現場にパッケージアプリケーションはそぐわないという声もある一方、2007年問題をはじめ、システムのオープン化を迫る外部要因があることも事実。ユーザー企業が今後どのような情報システムを構築していくのかに注目が集まる。

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