Sniffer強化で日本攻略、ネットワークジェネラル

先日「Sniffer Portable 4.8」日本語版の出荷を開始したネットワークジェネラル。引き続き日本市場への投資を続けていくという。

» 2005年10月13日 22時07分 公開
[長谷川玲奈,@IT]

 米ネットワークジェネラルは10月13日、最近1年間の状況と日本国内における今後の戦略を語り、日本への投資を継続する方針を明らかにした。マイク・リトル(Mike Little)氏をアジア太平洋および日本担当マネージングディレクタ兼バイスプレジデントに任命し、高成長が見込まれる日本市場に期待をかける。

フラットレー氏 米ネットワークジェネラル セールス&マーケティング担当エグゼクティブバイスプレジデント ジム・フラットレー氏

 同社がマカフィーから再独立してから1年が経つ。米ネットワークジェネラル セールス&マーケティング担当エグゼクティブバイスプレジデント ジム・フラットレー(Jim Flatley)氏は、「過去6年は売り上げが減少し続けていたが、ここ3四半期は継続して売り上げが伸び、利益も出ている」と、新生ネットワークジェネラルの順調なスタートを示した。

 フラットレー氏によると、この増益を実現するためには3つの分野に集中する必要があった。顧客、顧客サポート、製品の品質向上である。そのため研究開発および品質向上のための資金として3000万ドルを投入し、7人だったサポート人員をここ1年のトレーニングで50人に増やした。顧客満足度は向上し、劇的な効果が出たという。品質向上には顧客の声を反映し、フラットレー氏自身も「世界中を周って改善のネタを探している」という。

 日本では9月に「Sniffer Portable 4.8」日本語版の出荷が開始され、10月5日には日立インフォメーションテクノロジーとの提携でネットワークジェネラル製品の学習の場である「Sniffer University」の日本語講座を提供することを発表した。なお、製品の日本での販売代理店は住商情報システムを加えた2社。

 ネットワークジェネラルはネットワークとアプリケーション、両方のパフォーマンス分析を手掛ける。それらのパフォーマンスを統一的に把握できるようにすることで「IT組織に力を与え(empower)、ITネットワーク管理作業を簡素化し(simplify)、ITリソースと投資を保護(protect)」するのが同社のミッションだという。「Sniffer Enterprise Management」「Sniffer Enterprise Intelligence」「Sniffer Enterprise Platform」の3大製品群をさらに拡大し、加えて製品購入後のサービス、ソリューションのコンサルティング、「Sniffer University」でのトレーニングを提供することで、この課題の達成を目指す。

 同社は今後も日本地域への投資を続ける。新たにアジア太平洋および日本地域のリーダーとなったリトル氏は、「日本ではSnifferが非常によく知られていることに驚いた。このことを有効活用していきたい」と抱負を語った。

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