デュアルコアプロセッサに対応した仮想化ソフト「VMware ESX Server」の最新版

ヴイエムウェアは、デュアルコアプロセッサに対応したサーバ仮想化ソフトウェアの新バージョン「VMware ESX Server 3」を発表した。

» 2005年10月18日 17時43分 公開
[ITmedia]

 ヴイエムウェアは10月18日、サーバ仮想化ソフトウェアの新バージョン「VMware ESX Server 3」を発表した。合わせて、仮想化されたサーバの管理ツール「VMware VirtualCenter 2」もリリースしている。

 VMware ESX Serverは、ホストOS上に複数の仮想環境(ゲストOS)を構築できる仮想化ソフトウェア。1台のPC上に、WindowsやLinux、NetWareなど複数のOSを稼働させることができる。

 新バージョンではデュアルコアプロセッサをサポートしたほか、仮想マシンのメモリが16GBにまで拡張された。また、マルチプロセッサ構成に対応した「VMware Virtual SMP」も4wayに対応している。ストレージについてもNASやiSCSIが利用できるようになった。

 さらに2つの追加機能が提供される。1つは、仮想マシンに障害が発生した場合にそれを検出し、自動的に別の仮想マシンを起動させてサービスを継続できるようにする「Distributed Availability Services」(分散型高可用性サービス)。もう1つは、ESX Serverホスト上の仮想マシンの負荷分散と最適化を通じて80%委譲の稼働率を実現する「Distributed Resource Scheduling」(分散型リソース スケジューリング)だ。

 VMware ESX Server 3とMware VirtualCenter 2はいずれもβテスト段階にあり、2006年第1四半期に製品がリリースされる予定だ。価格はオープンプライス。

 ヴイエムウェアは新バージョンのリリースと同時に、ITキャパシティ分析/プランニングツールの「VMware Capacity Planner」を用いたサーバ統合評価サービスも発表している。このサービスを活用することで、仮想化環境へ移行する際のキャパシティ利用効率を評価し、効率的にサーバ統合を実現できるという。サーバ統合評価サービスは同社のほか、ヴイエムウェア認定コンサルティング(VAC)パートナーから提供される。

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