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» 2005年10月26日 20時13分 公開

BEA World 2005 Tokyo Report:日本HPは自らの経験をSOAサービス提供に生かす (1/2)

BEA World2005の2日目、キーノートセッションにおいて、日本HPの取締役副社長である石積尚幸氏が、自社におけるSOA化への取り組みについて紹介する講演を行った

[谷川耕一,ITmedia]

 BEA World2005の2日目、キーノートセッションにおいて、日本HPの取締役副社長である石積尚幸氏が、自社におけるSOA化への取り組みについて紹介する講演を行った。石積氏はまず、HPのSOAへの変遷について説明、2002年度に、会社全体のコストに対するITコストの割合は4.6%あった。

石積尚幸氏

 HPは、この数字を2007年度に3%にまで削減する目標を設定、現在はさらに見直し、2%にまで引き下げられている。2002年度当時のITコストの内訳は、運用管理などの「固定的なコスト」が全体の70%弱を占め、企業の成長につながるような「革新的なITコスト」の割合を大きく上まわっていた。

 同社は、2007年度には、この革新的なITコストを50%以上にし、全体に対するITコストの割合は大幅に減らしても、革新的なITコストの絶対金額は逆に増やすとしている。

 これらの数値目標に対し、具体的な実行項目が示された。2002年度に7000を超えていたアプリケーションを1500にまで減らし、2万5000台あったサーバマシンを1500台に、300もあったデータセンターは米国、欧州、アジア3地域に、それぞれプライマリとバックアップの2カ所、合計6カ所に集約する。

 実際、これらの削減は順調に進んでいるという。石積氏は、合併によって増えるシステムを削減する方法として次のように話した。

 「コンパックとの合併前は、双方の既存システムはとりあえず利用してあとから徐々に削減する方法をとっていた。コンパックとの合併後は、準備に1年の猶予があったこともあり、どちらか良い方だけのシステムを残して、もう一方は切り捨てることにした。思い切ったことをしないと、なかなか削減の効果は得られない」(同氏)

 とはいえ、思い切った策を取れば問題も起きる。切り捨てたシステムにも優れた部分があり、利用者にとっては文化の違いを容易に受け入れがたいといったことも発生した。短期的には思い切った行動で成果を出すにしても、中長期的には新たに発生した問題を解決し、全体最適を図らなければならない。そこで必要となったのが、SOAへの取り組みだ。

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