事例で考える経営管理のPDCA特集:データ経営でビジネスを制す(2/3 ページ)

» 2005年10月31日 13時05分 公開
[豊國成康,ITmedia]

経営ストーリーとデータの因果関係

 本稿の初回でも指摘されたように、単なるKPIの羅列を画面に出しただけのシステムと見なされ、埃を被って放置されたEIS(Executive Information System)の教訓を今日のCPMシステム、あるいはCPMスイートと呼ばれる一連のアプリケーション群は十分生かしている。戦略マップや指標間連携をビジュアルに映し出しながら、それがデータベースと連動し、日々刻々と動く姿が見られる工夫がなされているのだ。

 戦略マップに集約される視点と指標の因果関係を重視した経営管理手法にバランス・スコアカードがあり、CPMといった場合の中心コンセプトである。詳細の解説は別の機会に譲るが、要するに最終的な財務的視点での成功に向かって、ほかの3つの視点(顧客・社内ビジネスプロセス・学習と成長)から順に経営戦略が実行されるべきで、そのおのおのの戦略遂行をKPIによって評価しようというものである。

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