特集
» 2005年10月31日 13時43分 公開

帳票から考えるデータの標準化 (1/2)

なぜ今帳票改革がホットなのかを考える。

[梅田正隆,ITmedia]

 帳票ソリューションのイベントに人が集まるということは、やはり帳票に関する課題が存在するということだ。その背景には、基幹業務がERPやCRMなどの統合管理アプリケーションで処理されるようになり、帳票や伝票の電子化、Web化が進展したことが挙げられるだろう。企業においては、ERPやメインフレーム、オフコンなどが混在した環境で、帳票業務をいかに効率化するかが課題となる。

 もう少し細かく見ていくと、入力プロセスでは、起票した電子伝票は承認フローに沿って各種申請処理プログラムで適切に処理されなければならない。一方、出力プロセスを見ると、オープン系の基幹業務アプリケーションやメインフレームで処理された電子伝票や電子帳票は、帳票サーバで一元的に管理し、各拠点へ効率的に配信する必要がある。

 電子帳簿保存法に対応する場合、帳票の出力管理機能や操作ログの保存機能、無停止性、ユーザー権限などによるセキュリティ設定も必要になる。単に外国製ERPの出力を何とかしたい、といった悩みもあるだろう。企業によって帳票を巡る悩みはさまざまだ。

帳票データをXMLで保存

 最近、ある帳票フォーム設計ソフトウェアの新製品に触れる機会があった。今では珍しくないが、WordやExcelで作成したフォームや、紙ベースのフォームをスキャンして設計ソフトウェアに取り込み、Webベースの入力でフォームを簡単に作成できる製品だ。

 この製品はJavaアプリケーションであり、設計したフォームは帳票用サーバにデプロイし、ユーザーはWebブラウザでアクセスして利用する。生成したフォームにデータを入力して帳票を作成すると、THMLファイルとCSS、XSLファイル、そしてXMLデータに分けられてデータベースに格納される。入力フォームを再利用すると、これらを重ね合わせてブラウザに表示され、そこに新規にデータを投入するとXMLデータとして保存される仕組みになっている。

 作成した複数の帳票から必要な項目を呼び出し、複合フォームを作成することもできる。データベースにたとえると、請求書発行に必要となるデータを、商品マスターと顧客マスターにひもづいたデータを呼び出す感じだ。この複合フォームを単に閲覧用として使えるし、呼び出した項目のデータを複合フォームから更新できるように設定することもできるようになっている。これはマスターデータの更新に相当するから、ユーザー権限によって制限される。

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