帳票から考えるデータの標準化(2/2 ページ)

» 2005年10月31日 13時43分 公開
[梅田正隆,ITmedia]
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XMLでデータを標準化

 現状、帳票システムの多くは、ERPやSCMなどのデータをいったんCSV形式で取り込み、帳票サーバで加工/整形して、PDF形式で配信したりXMLデータで保存したりといった仕組みになっている。上流の業務アプリケーションが、SOAの概念を取り入れ、標準化技術であるXML/Webサービスに対応してきているし、それらのデータをもとに作成/出力する下流の帳票アプリケーションもXMLに対応する製品が出てきた。

 こうなると、業務アプリケーションからXMLデータを呼び出せばよく、わざわざプレーンなCSV形式にして取り込む必要するになくなる。データをXMLで入力し、下流の帳票まで一貫してXMLデータを活用できるということになる。

 「うちのシステムでSOAなんて無理やり」とおっしゃる企業も、将来のシステム環境の近代化に備える意味で、とりあえず帳票からデータの標準化にアプローチしてみる、というのはどうだろう。その場合、業界標準のタグがあるなら、ぜひそれを使いたい。

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