トレンドマイクロが「ウイルスバスター ビジネスセキュリティ」を発表、専任管理者なしでも容易な運用を

トレンドマイクロは、中小企業向けの総合セキュリティソフト「Trend Micro ウイルスバスター ビジネスセキュリティ」を発表した。2006年1月5日から出荷する。

» 2005年11月07日 15時43分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは11月7日、中小企業向けの総合セキュリティソフト「Trend Micro ウイルスバスター ビジネスセキュリティ」を発表した。2006年1月5日から出荷する。

 クライアントからサーバを防御するウイルス対策ソフトを従業員100名以下の企業でも容易に導入・運用できることを目指した製品。従来は「Trend Micro Client/Server Security」の製品名称で販売されていたが、機能強化とともに名称変更も行った。

 ウイルスに狙われる可能性のあるマシンの脆弱性診断から感染時の被害回復までを自動で行うほか、大規模感染の兆候が見られた際には、ウイルスの疑いがあるファイルの侵入を阻止するポリシーの配信・適用が可能だ。また、「セキュリティダッシュボード」と呼ばれるWeb管理コンソールを通じて、ネットワーク内のマシンの最新ステータスやクライアントの設定状況を一覧できる機能を備え、運用を容易にした。

 2006年3月には、スパイウェア対策として、専用の管理画面からクライアントのスパイウェア検出・削除を自動処理できるソフトウェアを同梱する予定で、それ以前に購入した顧客には同梱時期に合わせて別途提供する措置を取る。

 同社によると、従業員50名以下の企業では、セキュリティの専任担当者を設けている企業は6.3%と少なく、300名以下の企業でも9.3%に過ぎない。その一方で、小規模な企業ほど個人向けウイルス対策ソフトを導入しており、管理や運用面の不安を声にする企業が多いという。今回投入する製品で、これら中小企業でもウイルス対策ソフトをこれまで以上に運用しやすくする考えだ。

 5ユーザー版、10ユーザー版、25ユーザー版の3種類のパッケージを用意し、価格はそれぞれ7万3500円、14万7000円、34万5000円。ライセンス版は、50ライセンスで標準価格65万円となっている。

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