IBM、ソニーら5社、Linux特許企業を設立

IBM、Novell、Philips Electronics、ソニー、Red Hatが、ソフト関連特許を買収してロイヤリティフリーで提供するOpen Invention Networkを設立した。(IDG)

» 2005年11月10日 16時18分 公開
[IDG Japan]
IDG

 大手IT企業5社の出資で、Open Invention Networkと呼ばれる新企業が立ち上げられた。この企業はLinux推進のために、特許を買収してロイヤリティフリーで提供する。

 Open Invention NetworkはIBM、Novell、Philips Electronics、ソニー、Red Hatの出資により設立された(出資額は不明)。IBMで知的財産・ライセンシング事業担当副社長を務めていたジェリー・ローゼンタール氏が責任者を務めると発表文には書かれている。

 同社は、Linuxや同OS関連アプリケーションに対して特許を行使しないことに同意したあらゆる企業、組織、個人が利用できる特許を買収する。同社の最初の保有特許には、Novell子会社がCommerce Oneから買収した一連のB2B電子商取引特許が含まれるという。

 オープンソース分野の企業による似たような動きが続いているが、Open Invention Networkの結成はその中で最新のものだ。

 IBMは1月に、保有するソフトウェア特許500件をオープンソース開発者に寄贈した(1月11日の記事参照)。これにより、オープンソースソフトに携わる個人や企業が、特許侵害で訴えられる心配なくこれら特許を利用できるようになった。

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