富士通、「ETERNUS」向けに二重化FCインタフェースを搭載した低コストHDD

富士通はストレジーシステム「ETERNUS」向けに、二重化されたファイバチャネルインタフェースを搭載したHDD「ニアラインFCディスクドライブ」を提供する。

» 2005年11月21日 20時24分 公開
[ITmedia]

 富士通は11月21日、同社のストレジーシステム「ETERNUS」向けに、二重化されたファイバチャネル(FC)インタフェースを搭載したHDD「ニアラインFCディスクドライブ」を提供することを発表した。

 ETERNUSシリーズは富士通が提供する、ディスクアレイやテープ装置を中核としたストレージ製品群。ニアラインFCディスクドライブは、このうちミッドレンジ向けのディスクアレイ「ETERNUS3000」やエンタープライズクラスのディスクアレイ「ETERNUS6000」、バーチャルディスクコントローラ「ETERNUS VD800」をはじめ、6シリーズ27モデル向けに提供される。

 新しいドライブは、二重化されたFCインタフェースを搭載することにより信頼性を高めているうえ、同一容量のデータを保存した場合のコストは、既存のFC HDDに比べ約50%削減できる点が特徴だ。また、RAIDグループごとに時間単位でディスクの回転をオン/オフするMAID技術を応用した「エコモード」をサポートしており、消費電力を最大で約20%削減できるという。

 容量は400GBと500GBの2種類があり、既存のFC対応HDDとの共存も可能だ。アクセス頻度の高いデータベースなどのデータは高速なFC HDDに、メールやe-文書法に対応した財務/税務関連の文書、帳票などは低価格なニアラインFCディスクドライブに格納することにより、いわゆる情報ライフサイクル管理を実現し、コスト効率よくデータを保管できるようになるという。

 合わせて、ETERNUS6000/ETERNUS3000が備えるアドバンスト・コピー機能が強化され、OPC(One Point Copy)機能に、差分データのみを書き換える差分One Point Copy機能が追加された。これとニアラインFCディスクドライブを組み合わせることにより、業務運用中でも容易にD to Dのバックアップを実現できるという。

 ニアラインFCディスクドライブを搭載した機器の価格は、「ETERNUS3000 モデル100」が625万円から、4Gbps対応FCを搭載した「ETERNUS6000 モデル500」は2402万円から。いずれも12月22日より出荷が開始される。

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